加茂荘の近況につきまして 

花しょうぶの開花状況等を含む近況につきましてはHP内ブログ、ツイッターにて掲載しております。
ツイッターはこちらのブログにも転送されておりますが、反映されていない場合もございますので園内情報については下記をご覧くださいませ。

当園HP:http://kamoltd.co.jp/
当園のツイッター:https://twitter.com/KamoIrisGarden

花菖蒲の栽培と若者の成長 

131O6R9824.jpg

9月6日、写真とブログ担当の永田です。

今年の夏は猛烈に暑かったですが、そんな猛暑のなか、炎天下でスタッフが頑張って作業してくれたお陰で、花菖蒲は立派に生育しました。

131O6R9891.jpg

花菖蒲の栽培は夏の暑いうちがまさに勝負で、夏に満足な生育ができなかった株は秋になってからでは回復せず、翌年満足に咲きません。暑い季節のほんとうに辛い作業のお陰で、毎年6月に美しい花が咲くのです。

131O6R9816.jpg

花菖蒲圃場の除草。夏場は草との戦いで、少し気を抜くと草が茂り花菖蒲の生育が悪くなります。70歳以上の高齢者の方に暑い日中を外して除草をお願いしていますが、それでもたいへんな作業です。

131O6R9844.jpg

責任者の西村君。彼は入社5年目ですが、この夏は彼に当園の花菖蒲栽培の責任を任せました。私は彼にだいぶキツイ事も言いましたが、それにもめげず逆に一生懸命頑張って、立派な花菖蒲を育ててくれました。

たかが花菖蒲の栽培ですが、酷暑の炎天下で責任を肩に背負って仕事を進めること、自分で大勢のスタッフを動かすこと、そして、自分が行った管理に、植物が元気に成長したことを肌で感じたこと。それは、彼の今後の人生においてものすごく大きな財産になったと思います。

131O6R9876.jpg

今年の夏は、私は殆ど花菖蒲の栽培には携わらなかったのですが、彼をはじめスタッフの努力で、来年も立派な花が咲くと思います。そのことが、とても嬉しいです。



加茂花菖蒲園メールマガジン
ひと月1回のペースで、園内の様子、催し物のご案内を行っています。ご購読は、下記メールアドレスに空メール送信してください。
kamoso.mailmaga@gmail.com


120319001a.jpg
園内外の出来事や、植物を中心に地元の自然を紹介しています。
植物や自然が好きな方、友達になりましょう!

花菖蒲の交配 

写真とブログ担当の永田です。

花菖蒲の花どきの大切な作業のひとつに、新しい花を作出するための交配作業があります。

当園は改良型の花菖蒲園で、毎年今までに見られなかった何らかの新花が見られます。それが当園の特徴の一つで、お客様にも、交配して新しい品種を作出している園というイメージが定着しています。

この作業は、なかなかご覧いただく機会もないかと思いますので、簡単にご紹介してみます。

k100616002.jpg

① まず交配する花の花弁を取り去ります。

これはめしべに花粉を付けた後で、ハナバチなどの昆虫によって違う花の花粉がめしべに付いてしまわないためです。ですから、昆虫がいない環境、たとえば室内で花を観賞しながら交配もしたい場合は、花弁を取る必要はありません。

また、交配は必ず開花1日めの花を使います。これも昆虫による雑交を避けるためです。

k100616001.jpg

② 花菖蒲のおしべとめしべです。

おしべはともかく、めしべはわかりにくいです。

k100616003.jpg

③ 花粉を取る

おしべからつまようじで花粉を取り出します。

k100616004.jpg

④ 花粉をめしべに付ける

この隙間の内側がめしべになっています。ここに花粉を入れます。

k100616005.jpg

⑤ ラベルを付ける

何と何を交配したか、目印のラベルを付けておきます。

k100616007.jpg

⑥ 子房が膨らむ

交配後、受粉していれば半月くらいで子房が膨らんできます。

k100616008.jpg

⑦ タネを収穫する

秋9月になればタネが実るので、収穫して紙袋に入れて室内で貯蔵します。

k100616006.jpg

⑧ 翌年に育苗する

翌年の春にタネをまきます。比較的大きなタネですので、まきやすくかなり良く発芽します。

芽だし後一月くらいから徐々に肥料を与えて肥やすと、6月末頃には上の写真のようになりますので、これを一本づつに鉢上げして、夏中肥培すると秋には立派な株になります。

k100616009.jpg

⑨ 気に入った花を選ぶ

そして翌年開花するので、そのなかから自分の気に入った花を選びます。

これだけの簡単な作業ですが、当園はこの作業をもう40年近く毎年行っています。その積み重ねで、今の園内の花菖蒲が出来上がってきています。



加茂花菖蒲園メールマガジン
ひと月1回のペースで、園内の様子、催し物のご案内を行っています。ご購読は、下記メールアドレスに空メール送信してください。
kamoso.mailmaga@gmail.com


120319001a.jpg
園内外の出来事や、植物を中心に地元の自然を紹介しています。

花菖蒲 八重咲の新花 

13夢の羽衣

6月12日 写真とブログ担当の永田です。きょうは当園で近年育成した八重咲の花菖蒲の新花をご覧いただきます。

上の写真は当園で1997年に作出した「夢の羽衣」という品種です。この品種は花の豪華さに加えて性質も丈夫で希に見る優秀な品種ですが、この品種の実生から得たバラエティーも、園内でだいぶ株数が殖えて来ました。どの花も直径15cm以上に大きく咲きます。

131O6R7684.jpg

これらの花はまだ正式に命名はして園の外には出していませんが、この花は株数も殖えて来たので、一応「天の羽衣」という仮称にしてあります。鮮明な青紫覆輪と細かなフリルと八重の整った花型と丈夫な性質はなかなか同居しませんが、この個体はけっこうパーフェクト。将来有望です。

131O6R7167のコピー

この個体には「華の羽衣」という名前を付けました。「夢の羽衣」から種子を採って蒔くと、青系、赤系、そして水色系、純白系の花が咲きます。すべて八重ばかりです。その中からくっきりとした紅覆輪が入る品種です。

131O6R042313.jpg

こちらも同じく紅色系の個体。この花は未命名です。

131O6R9316.jpg

この花は青紫の細い覆輪が入ります。ですが、ちょっと覆輪が細いでしょうか? 品種にしようか迷っている未命名花です。

131O6R0546.jpg

こんな紅砂子絞りの八重も咲きます。この花もまだ未命名花です。

131O6R0603.jpg

青紫の覆輪が深く入った花です。底白ぼかしとも言いますが、自分的にはどこかイマイチ中途半端で、品種にしようか・・迷っています。こういう花も咲きます。

131O6R041813.jpg

青紫系でほとんど色が淡くなったタイプ。「水の羽衣」という名前を付けました。

このように「夢の羽衣」からは、いろんなバラエティー豊かな八重花が咲いて来ます。園内の一角にまとめて植えてみましたが、豪華な花形なので、お客様にも人気で欲しがられます。もう数年経てば、販売できると思います。



加茂花菖蒲園メールマガジン
ひと月1回のペースで、園内の様子、催し物のご案内を行っています。ご購読は、下記メールアドレスに空メール送信してください。
kamoso.mailmaga@gmail.com


120319001a.jpg
園内外の出来事や、植物を中心に地元の自然を紹介しています。
植物や自然が好きな方、友達になりましょう!

5月18日 園内景 開花状況 

1O6R588813.jpg

5月18日 写真とブログ担当の永田です。きょう現在の花菖蒲の開花状況をお伝えいたします。

花菖蒲は、現在は、冬場より促成した鉢物株が、園内の加茂荘の蔵前などの部分でかなり多く咲いていて見られますが、当園のメインの露地植の部分は、まだ咲き始めたところです。

それでも全体として昨年より約5日程度早く開花が進んでおり、このままの進み具合で行くと、今年の開花の最盛期は、今年は2010年と同じくらいで、6月9日前後にピークを迎えそうです。

1O6R588413.jpg

当園のメインの地植え圃場部分。まだまだ咲き始めです。この場所があと半月後には花でいっぱいになります。

1O6R451213.jpg

それでも、「竜眼 りゅうがん」という黄色い花を咲かせるこの品種は早咲きで、園内のあちこちで咲き始めました。この品種の開花は昨年よりおよそ5日程度早い感じです。

1O6R605813.jpg

園内の蔵前のスイレン池のスイレンも、たくさん花を咲かせるようになりました。

967271_477184265695900_229224213_o13.jpg

そして、温室内のアジサイの新品種は今が見頃。今後の銘花となるまだ名前の付けられていない最新花が多く展示されています。売店では、当園の育成のアジサイ苗も多く販売されてます。

1O6R603513.jpg

花菖蒲の満開を期待されるには、まだまだ早い頃ですが、爽やかな新緑の中に咲く花が美しく、まだお客様もそれほど多くないので、のんびりと園内を楽しみ、お食事を楽しむには、これからの1週間あたりも良い頃となります。

来週の後半に差し掛かると、日に日に咲いている花数が多くなり、本格的な花菖蒲のシーズンの幕開けとなります。




加茂花菖蒲園メールマガジン
ひと月1回のペースで、園内の様子、催し物のご案内を行っています。ご購読は、下記メールアドレスに空メール送信してください。
kamoso.mailmaga@gmail.com



120319001a.jpg
園内外の出来事や、植物を中心に地元の自然を紹介しています。
植物や自然が好きな方、友達になりましょう!