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花菖蒲の栽培と若者の成長 

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9月6日、写真とブログ担当の永田です。

今年の夏は猛烈に暑かったですが、そんな猛暑のなか、炎天下でスタッフが頑張って作業してくれたお陰で、花菖蒲は立派に生育しました。

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花菖蒲の栽培は夏の暑いうちがまさに勝負で、夏に満足な生育ができなかった株は秋になってからでは回復せず、翌年満足に咲きません。暑い季節のほんとうに辛い作業のお陰で、毎年6月に美しい花が咲くのです。

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花菖蒲圃場の除草。夏場は草との戦いで、少し気を抜くと草が茂り花菖蒲の生育が悪くなります。70歳以上の高齢者の方に暑い日中を外して除草をお願いしていますが、それでもたいへんな作業です。

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責任者の西村君。彼は入社5年目ですが、この夏は彼に当園の花菖蒲栽培の責任を任せました。私は彼にだいぶキツイ事も言いましたが、それにもめげず逆に一生懸命頑張って、立派な花菖蒲を育ててくれました。

たかが花菖蒲の栽培ですが、酷暑の炎天下で責任を肩に背負って仕事を進めること、自分で大勢のスタッフを動かすこと、そして、自分が行った管理に、植物が元気に成長したことを肌で感じたこと。それは、彼の今後の人生においてものすごく大きな財産になったと思います。

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今年の夏は、私は殆ど花菖蒲の栽培には携わらなかったのですが、彼をはじめスタッフの努力で、来年も立派な花が咲くと思います。そのことが、とても嬉しいです。



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花菖蒲の交配 

写真とブログ担当の永田です。

花菖蒲の花どきの大切な作業のひとつに、新しい花を作出するための交配作業があります。

当園は改良型の花菖蒲園で、毎年今までに見られなかった何らかの新花が見られます。それが当園の特徴の一つで、お客様にも、交配して新しい品種を作出している園というイメージが定着しています。

この作業は、なかなかご覧いただく機会もないかと思いますので、簡単にご紹介してみます。

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① まず交配する花の花弁を取り去ります。

これはめしべに花粉を付けた後で、ハナバチなどの昆虫によって違う花の花粉がめしべに付いてしまわないためです。ですから、昆虫がいない環境、たとえば室内で花を観賞しながら交配もしたい場合は、花弁を取る必要はありません。

また、交配は必ず開花1日めの花を使います。これも昆虫による雑交を避けるためです。

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② 花菖蒲のおしべとめしべです。

おしべはともかく、めしべはわかりにくいです。

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③ 花粉を取る

おしべからつまようじで花粉を取り出します。

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④ 花粉をめしべに付ける

この隙間の内側がめしべになっています。ここに花粉を入れます。

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⑤ ラベルを付ける

何と何を交配したか、目印のラベルを付けておきます。

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⑥ 子房が膨らむ

交配後、受粉していれば半月くらいで子房が膨らんできます。

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⑦ タネを収穫する

秋9月になればタネが実るので、収穫して紙袋に入れて室内で貯蔵します。

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⑧ 翌年に育苗する

翌年の春にタネをまきます。比較的大きなタネですので、まきやすくかなり良く発芽します。

芽だし後一月くらいから徐々に肥料を与えて肥やすと、6月末頃には上の写真のようになりますので、これを一本づつに鉢上げして、夏中肥培すると秋には立派な株になります。

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⑨ 気に入った花を選ぶ

そして翌年開花するので、そのなかから自分の気に入った花を選びます。

これだけの簡単な作業ですが、当園はこの作業をもう40年近く毎年行っています。その積み重ねで、今の園内の花菖蒲が出来上がってきています。



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花菖蒲 八重咲の新花 

13夢の羽衣

6月12日 写真とブログ担当の永田です。きょうは当園で近年育成した八重咲の花菖蒲の新花をご覧いただきます。

上の写真は当園で1997年に作出した「夢の羽衣」という品種です。この品種は花の豪華さに加えて性質も丈夫で希に見る優秀な品種ですが、この品種の実生から得たバラエティーも、園内でだいぶ株数が殖えて来ました。どの花も直径15cm以上に大きく咲きます。

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これらの花はまだ正式に命名はして園の外には出していませんが、この花は株数も殖えて来たので、一応「天の羽衣」という仮称にしてあります。鮮明な青紫覆輪と細かなフリルと八重の整った花型と丈夫な性質はなかなか同居しませんが、この個体はけっこうパーフェクト。将来有望です。

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この個体には「華の羽衣」という名前を付けました。「夢の羽衣」から種子を採って蒔くと、青系、赤系、そして水色系、純白系の花が咲きます。すべて八重ばかりです。その中からくっきりとした紅覆輪が入る品種です。

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こちらも同じく紅色系の個体。この花は未命名です。

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この花は青紫の細い覆輪が入ります。ですが、ちょっと覆輪が細いでしょうか? 品種にしようか迷っている未命名花です。

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こんな紅砂子絞りの八重も咲きます。この花もまだ未命名花です。

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青紫の覆輪が深く入った花です。底白ぼかしとも言いますが、自分的にはどこかイマイチ中途半端で、品種にしようか・・迷っています。こういう花も咲きます。

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青紫系でほとんど色が淡くなったタイプ。「水の羽衣」という名前を付けました。

このように「夢の羽衣」からは、いろんなバラエティー豊かな八重花が咲いて来ます。園内の一角にまとめて植えてみましたが、豪華な花形なので、お客様にも人気で欲しがられます。もう数年経てば、販売できると思います。



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5月18日 園内景 開花状況 

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5月18日 写真とブログ担当の永田です。きょう現在の花菖蒲の開花状況をお伝えいたします。

花菖蒲は、現在は、冬場より促成した鉢物株が、園内の加茂荘の蔵前などの部分でかなり多く咲いていて見られますが、当園のメインの露地植の部分は、まだ咲き始めたところです。

それでも全体として昨年より約5日程度早く開花が進んでおり、このままの進み具合で行くと、今年の開花の最盛期は、今年は2010年と同じくらいで、6月9日前後にピークを迎えそうです。

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当園のメインの地植え圃場部分。まだまだ咲き始めです。この場所があと半月後には花でいっぱいになります。

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それでも、「竜眼 りゅうがん」という黄色い花を咲かせるこの品種は早咲きで、園内のあちこちで咲き始めました。この品種の開花は昨年よりおよそ5日程度早い感じです。

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園内の蔵前のスイレン池のスイレンも、たくさん花を咲かせるようになりました。

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そして、温室内のアジサイの新品種は今が見頃。今後の銘花となるまだ名前の付けられていない最新花が多く展示されています。売店では、当園の育成のアジサイ苗も多く販売されてます。

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花菖蒲の満開を期待されるには、まだまだ早い頃ですが、爽やかな新緑の中に咲く花が美しく、まだお客様もそれほど多くないので、のんびりと園内を楽しみ、お食事を楽しむには、これからの1週間あたりも良い頃となります。

来週の後半に差し掛かると、日に日に咲いている花数が多くなり、本格的な花菖蒲のシーズンの幕開けとなります。




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2013年花菖蒲開花予想 

写真とブログを担当している永田です。 きょうは、今年の大まかな花菖蒲の開花予想をご紹介します。

今年は昨年より若干早く季節が推移していますので、このままで行けば花菖蒲の最盛期も昨年より若干早くなります。しかし、今後気温の上がる日が続けば、一気に開花が進んで来ますので、現時点での予想としてお考え下さい。

※ また、開花が前後しそうな場合は、下記の予想もその都度修正します。

一応 現時点での予想をご案内致します。正確に開花最盛期を予想するのは難しいので、今後のブログをご参考の上、ご来園下さい。


5月12日~18日

花菖蒲 促成花菖蒲が開花   
冬場から促成した花が開花しています、地植えの花菖蒲は期間半ばから徐々に咲き始めます。まだ見頃とは言えませんが、爽やかな気候の頃なので、園全体としては十分楽しめます。
アジサイ 温室で開花最盛期
温室内では、冬場から促成したアジサイが見頃を迎えます。オリジナルの未命名花が多数展示されます。


5月19日~25日

花菖蒲 咲き始め   
全園の1~2割程度の開花ですが週の終盤には緑の葉のなかに花が浮かび上がって見える、満開とはまた別な見頃にに入ってきます。入れ替えの出来る鉢植えの部分は早咲きが見頃に差し掛かります。
アジサイ 温室で開花最盛期
 促成させた花が温室内で開花。見頃を迎えます。新品種が多く展示されています。露地栽培のアジサイはヤマアジサイ系が一部開花が始まります。


5月26日~6月1日

花菖蒲 日に日に花数が増え開花最盛期へ
週の前半は全園の2~3割程度の開花ですが、週の後半に行くに従って花数が増え週末には3~4割以上が咲き終盤には開花最盛期に入ります。入れ替えの出来る鉢植えの部分は早咲きが見頃を向かえ。園全体としては十分眺められます。
アジサイ  
促成させた花が温室内で開花。見頃を迎えます。露地栽培のヤマアジサイ系が開花しますが、全体はまだです。露地栽培の販売苗も苗が並び始めます。


6月2日~6月8日

花菖蒲 開花最盛期の1週間   
週の前半から見頃ですが、週の後半には全園の6割ほどが開花し、最盛期を迎えます。この週と次の週の半ば頃までが、花菖蒲の一番の見頃と予想しています。
アジサイ 地植え株の開花始まり  
温室内の促成のアジサイの見頃が続きます。露地植えのアジサイも少しづつ咲き始めます。



6月9日~6月15日

花菖蒲 開花最盛期から週末にはやや下り坂へ    
この週の前半は地植え圃場部分は開花のピークで、9日は開花のピークの日曜日となり大勢のお客様が予想されます。その後も暫くは最盛期が続きますが、この週の週末には地植え圃場部分は徐々に花数が減ってゆきます。しかし全体としては花数がもっとも多く、十分眺められる一週間です。入れ替えの出来る鉢植えの部分も、徐々に花数が増えて来ます。
アジサイ 見頃差し掛かり  
新品種が温室内で展示されるほか、露地植えのアジサイも見頃に差し掛かります。売店にて花付き株が並びます。



6月16日~6月22日

花菖蒲 地植え圃場は徐々に終盤へ。   
露地植えの花菖蒲は週の後半に進むに従って花数が少なくなってゆきますが、入れ替えの出来る鉢植えの部分は最盛期の状態です。
アジサイ 露地植えのアジサイが見頃を迎えてきます。  
新品種が温室内で展示されるほか、露地植えのアジサイも最盛期の状態です。売店にて花付き株が並びます。



6月23日~6月30日

花菖蒲 露地植えの花菖蒲の開花はほぼ終わり、鉢物は最盛期   
露地植えの花菖蒲は開花がほぼ終わります。入れ替えの出来る鉢植えの部分は最盛期の状態です。ご入園されると鉢ものの花菖蒲が素晴らしく、満開!と思うのですが、歩いて行くと奥の地植え部分が終っています
アジサイ 見頃です  
新品種が温室内で展示されるほか、露地植えのアジサイも最盛期の状態です。



おおよそ、こんな感じに開花が進んでゆくと思います。あくまで予想なので、ご参考程度に考え、詳細は今後のこのブログでご確認の上、ご来園いただければと思います。


でも、花菖蒲の開花最盛期は、だいたい例年6月5日~15日の間です。暑い年、寒い年でも、この10日の間に納まります。それでも本年は、やや開花が早そうです。

また、5月下旬の、葉の緑の中に鮮やかな花が咲き始める頃も、満開とはまた違って、とても美しく眺められる頃です。私たちは、入梅前のこの5月下旬の情景がいちばん好きです。


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