映画 「雷 桜」のロケのこと 

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4月29日 きょう去年の開園期間終了後のシーズンオフ期間にあった出来事について書いてみます。

花菖蒲園は、6月の開園が終ったあと、翌年にむけて様々な管理があるのですが、それは毎年のことです。でも今年はこの3月にちょっとした出来事がありました。

それは、「雷 桜(らいおう)」という映画のロケが、この加茂花菖蒲園の庄屋屋敷内部を中心に行われたことです。


この「雷 桜」という映画は、宇江佐真理の人気時代小説を映画化したもので、江戸時代の徳川家御三卿で清水家当主と、赤子のときに何者かにさらわれ山でオオカミのように育った娘という、身分の違いから決して交わるはずのない境遇の2人が、奇妙な木“雷桜”の前で出会い、決して叶わないと知りながらも運命の恋に落ちてしまうというお話。主演は岡田将生さんと蒼井優さん。

今年の秋の公開だそうです。

この作品について、詳しくははこちらをご覧下さい。

こちらのサイトは主演の2人について紹介されています。

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この映画のなかで、加茂花菖蒲園の庄屋屋敷は、主人公の蒼井優さん扮する「ゆう」の実家の庄屋の家という設定で、この作品のなかでも中心的なフィールドとして、庄屋屋敷内外のさまざまな部分で撮影が行われ、実際の映画作品のなかでもかなり加茂荘の庄屋屋敷が登場するとのことでした。

加茂花菖蒲園での撮影は、この春の3月20日から月末まで行われました。上の写真は、そんなロケのひとコマです。

主演の岡田将生さんと蒼井優さんはじめ、柄本明さん、宮崎良子さんなどベテランの役者さんたちも来られ、設備、照明、撮影など総勢100名を越すスタッフによって、撮影が進められました。

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上の写真は、清水家当主を招いて庄屋の屋敷で宴会が行われるという舞台を作成している風景です。

加茂荘の庄屋屋敷のこの部分は、江戸中期の安永2(1773)年に造られた江戸時代のままの空間なので、こんな映画のロケにはまさに打って付けで、江戸時代そのままの風景が再現できるのです。

そして、当園にこのようなロケの依頼が来るのはそれほど珍しいことではなく、ここ数年内でも映画「ICHI」やTVドラマの「パズル」などの舞台となったこともあります。

今の時代、このような江戸中期に建てられたような屋敷は全国的に見ても少なく、またあったとしても保存状態が悪い、またロケを行うとどうしても家の内部が傷むので、使用の許可が降りないなど、さまざまな制約があり、そんなこともあって当園の屋敷が最近こういったロケ地として使われるようになってきました。


そして、当園がこの庄屋の屋敷を今の時代に江戸時代のまま保存できているのは、実に掛川花鳥園や神戸花鳥園など、今の時代に通用する事業を行っているためで、花鳥園グループとして5つの園を、そして今年からは中国にも園を広げている理由は、実に江戸時代より続いた加茂の家と、この庄屋屋敷を守るためなのです。

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今では掛川や神戸など、今の時代に適応した花鳥園に稼ぎ役を渡し、加茂花菖蒲園は昔のままの姿をとどめる方向で動いていますが、加茂花菖蒲園も、掛川花鳥園も、富士も、神戸も松江の園も、この庄屋の屋敷が元になっています。ですからどの園もご入園受付が加茂荘の「長屋門」を模しているわけです。

6月にご来園されましたら、今から237年前に建てられた庄屋の屋敷をぜひご覧ください。どれほど時代が流れても、守らなければならない日本の伝統を感じることができると思います。


きょうから2010年のブログをスタートします。 

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2010年の開園期間は、
5月22日(土)~6月27日(日)
です。


4月27日 きょうから2010年の加茂花菖蒲園のブログをスタートします。

本年も6月下旬まで、日々このブログをすすめてゆきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。


さて、今年度の開園期間は、これまでより短くなり5月22日(土)から、6月27日(日)までと短くなりました。


これは何故かと申しますと、これまで開園期間を伸ばすという方向で、本来は6月に咲く花である花菖蒲を、温室で促成させ、5月の連休から咲かせて開園していましたが、姉妹縁の掛川花鳥園の人気も定着し、5月はそちらの集客性のほうがはるかに高くなったため、加茂花菖蒲園のほうは6月に花を咲かせ、花菖蒲本来の美しい姿を皆様に見ていただこうという考えによるものです。

そのため、加茂荘の長屋門前の花菖蒲田は、これまで浅い池にして水を張って、その場所に鉢植えの苗を置いて花を咲かせていましたが、この場所を昨年の夏場に、完全な地植え圃場になおしました。

この長屋門前の花菖蒲田が地植え圃場に戻るのは、かれこれ20年ぶりのことです。


これまで鉢栽培で草丈の低い花菖蒲でしたので、長屋門前の花菖蒲の満足のゆく写真が撮れなかったのですが、今年からは地植えになりますので、庄屋屋敷をバックに広がる花菖蒲の美しい写真が撮れるのではと期待しています。

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現在、花菖蒲園では春場の作業として、これから花を咲かせる株に力をつけるため、肥料を与え、堆肥を撒いています。こうすることで5月中に堆肥の肥料分がじわじわと効いて、6月には立派な株に大きな花を咲かせます。

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今年の開花の見込みは、今現在のところ平年並み。 何故かというと、近隣の山野に咲く山藤が今日現在開花最盛期だからです。この4月27日前後に山藤が見頃になるようであれば、季節の進み具合は平年並みと、私は判断しています。

今年は3月末にこの季節としては希に見る低温で晩霜が降り、茶は大きな被害を出しました。近隣の茶畑は、例年ならそろそろ新茶の摘み取りが始まりますが、今年は晩霜の影響でお茶の新芽が枯れたところと、新芽が出てきたところがまだらのようになった茶畑があちこちで見られます。

私が知る限り、ここ20年間でもはじめての出来事でした。当園でも新芽が出始めたアジサイは被害を受け、新芽が枯れました。 こういう年もあります。

ですが、花菖蒲はもともと北方系の植物なので、少々の霜や、多少の凍てつき程度ではびくともしません。

そして、今のところ平年並みに成育しています。

今現在の開花予想は、今年も開花最盛期は6月の上旬~中旬に差し掛かるあたり。

まだまだ先です。が、あっという間・・・でしょうね。


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加茂荘のお蔵の前の池のスイレンも、まだ咲いていません。

ですがかなり茂っていますので、温かい日が続けば、5月初めには咲いて来ると思います。

そのほか、例年行っていたさくらそうの展示は、今年は生育が思わしくないとのことで、中止となりました。楽しみにされておられた皆様には、まことに申し訳ありません。


今年の開園は、5月22日からでまだ先ですが、このブログは6月の開花の予想もかねて、これから日々、この園のこと、花菖蒲のこと。温室の中の植物のこと、年間ここで仕込んでいる料理の素材のこと。加茂荘の庄屋屋敷について。そして近隣の野山の自然のことなど、いろいろなことを書いて紹介して、花菖蒲の季節にご来園されるときの予備知識的な情報をご紹介してゆきたいと考えています。

ことしも6月下旬まで、どうかお付き合い下さい。