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6月10日 園内景 

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6月10日 例年いちばんの見ごろの代名詞となる6月10日。花がもっとも美しい頃なので、きょうは平日にもかかわらず大勢のお客様で賑わいました。

きょうは朝から一日じゅう青空が広がってしまい、午後には花もくたびれて来ましたが、晴天の割には風が少なかったため空気がやや乾燥しているのにもかかわらず、花の痛みは先日の晴天の日よりも押さえられました。

写真は加茂荘の長屋門と蔵、そして左に見える横に長い建物は、温室になっています。内部は温室なのですが、外からは温室であることがわからないような日本的な造りになっています。

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花は今が最盛期ですが、現地へ行くと蕾は少なくなってきています。今週末頃まではじゅうぶん綺麗に見られますが、それ以降は花が少なくなって来そうです。

きょうは強い日差しで花が光ってしまっていますが、明日はやや雲も出そうで、美しい園が見られそうです。

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加茂荘の蔵の前の池では、スイレンも美しく咲いています。ここのスイレンは温帯性スイレンで、日中曇りですと夕方近くまで咲いていますが、今日のような晴天では、「睡蓮」の名のごとく、午後には花が閉じてきます。

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クリームとピンクで珍しい複色のピーチースアンドクリームという名前のスイレン。ここの池ではたくさん見られます。

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このスイレン池の周囲も花菖蒲でいっぱいですが、水面にはこんなふうにメダカも泳いでいます。

このメダカは、もう十年近く前に、静岡の方が、その方の地元静岡市のメダカということで譲っていただいたものの子孫です。メダカは今日のような日ざしの強い日に、水面近くによく上がっているのが見られます。

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園内の花の吊ってある休憩所。ここは晴天の日には日ざしが届き、やや暑くなりますが、たくさんの花が吊ってあって、美しい場所になっています。花菖蒲やアジサイを販売する売店もここにあります。

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その休憩所にある売店で販売されている当園オリジナルのアジサイ。「加茂セレクション」というラベルが付いてで、この春からホームセンターやフラワーショップでも見られるようになった、ダンスパーティーやてまりてまりなど、十数品種が販売されています。

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メロディー

現在販売されている品種は、先日もお伝えした、ダンスパーティー  てまりてまり 手毬歌  森の泉  涼 泉  ホワイトエンジェル  清少納言  姫小町  初 恋  ほろ酔い  舞孔雀  星花火  綿帽子 

のほかに、新たに 宵の星、振 袖、シンデレラ、メロディーなどが加わりました。

引き続き、新花探しです。 

6月9日 昨日と同様、また仕事を忘れて新花探しに行きました。

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ピンク色の六英。20センチ近い大花で、ボリュームがあります。花形も良く、欠点の少ない優秀な花です。

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藍色の強い紫に白い覆輪の三英花。昨日ご紹介した藍色の花と良く似ていますが、この花は黄色目が大きくはっきりし、藍色がさらに強いように見えます。

紫系の色に白い覆輪が入る花は、性質がやや弱く、株が殖えにくい特徴があります。この花も株が小さく、順調に殖えてくれると良いなと思います。

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鮮明な白に紅色の覆輪が美しい、八重咲きの花。紅色の代わりに紫色の覆輪が入る、夢の羽衣の後代となります。撮影前に花弁が切れてしまいました。

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淡い藤色が涼しげな六英。全体的に丸く、おおらかに見えます。20センチ以上ある大きな花で、黄色目が長く伸びて、淡い色に対して良いアクセントになっています。

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薄いさくら色が優しい、砂子の八重で、花びらの波打ちもやわらかく、かわいい花です。ところどころに藤色が交って繊細な印象を受けます。

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選んだ花は株を掘りとり、さっそく株分けします。写真はスタッフが株分けしている様子です。1株が数株に増え、来年花を咲かせてみて、そこでもう一度選別します。

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5年ほどかけて、株数を殖やし、園内に植えたり、通販で販売したりします。新品種作りには手間と時間がかかります。

文章,写真:西村



加茂花菖蒲園花盛之図 

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6月9日 最盛期のなかでも最も咲いたといって良いと思われた、昨日6月8日の園内景です。どの写真も大きなサイズで載せてありますので、サムネイル画像をクリックして、拡大してご覧ください。

まず、加茂荘の長屋門と蔵を背景にした、当園の代表的な撮影ポイントから。

この部分は昨年まで鉢もの圃場でしたが、昨年夏に浅池のコンクリートを剥がし、約20年ぶりに地植えに戻しました。ですが、コンクリートを剥がす作業がかなり時間がかかり、苗を植え付けたのが8月の末だったため、その後の苗の発育がイマイチで、今ひとつ出来がよくありません。また植栽してある品種も濃色系が少ないため、こちらもイマイチ。今年開園が終わったら、来年に向けて、品種をある程度入れ替え、来年はより美しく眺められるようにしたいと思っています。

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長屋門部分。ここ数日、曇り空が続き湿度も高いので、美しく咲いています。雨でもなく、晴れでもなく、湿度の高い曇り空のもとで、この花は最高の美しさを見せます。

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同じく長屋門部分。同じ門でも見る場所によって、花の表情がかなり異なってきます。

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南北に長い園の中央から北東側を見た様子。

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とにかく花でいっぱい。例年と比べても、やっぱり今年は良く出来ています。

花菖蒲園でこの花を長年栽培するのはかなり難しく、園の造成当初は元気に出来ても、数年経つと連作障害が始まり、どの花菖蒲園さんもその栽培に苦慮しています。でも、立派にできるとやはりすごく美しい花です。

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明日もし晴天になったら、今日ほどみごとではなくなってしまいます。だから、たくさん載せました。

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地植え圃場は今が最盛期。園全体がさんの花で埋まっています。でも、この景色もあと10日もすれば消えてなくなってしまいます。一年に一度の、幻想的な光景が広がっています。

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今度の週末頃も、これに近い状態を維持できると思いますが、気になるのが明日から2日間晴れの予報なこと。あまり晴天がきついと、花が痛んでしまいます。また気温が高いと咲き進むのが早まり、週末は花数が若干少なくなってしまいます。 

でも、これも一瞬の花ですから、仕方ないです。今度の週末、今のところ天気の大きな崩れはないようで、雨さえなければ、それが本当にありがたいです。

新花選びは面白い! 

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6月8日 今日は当園の南端・山側にある花菖蒲の圃場をご紹介いたします。
一見、様々な花色・姿の花菖蒲が雑多に植えられた、整いの悪い区画ですが、当園にとって非常に重要なところです。

実は、ここには、交配して種から育てた花菖蒲が育てられており、この中から新しい品種が誕生するのです。

新品種を作る際、まず第一に見極めるのは、花色と花形の善し悪しです。今年になって花がそろってきたので、最盛期のこの時期、良い花を見極めます。

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良いなと思った花はスコップで根ごと掘り起こします。新しい品種候補を探すのは、まるで宝探しで、つい仕事を忘れてしまいます。

この後株分けし、翌年苗を育てます。育てながら、繁殖力、草丈、耐病虫性など様々な方面で検討し、新しい品種が誕生します。

今日の宝探しで、良いなと思った花をご紹介いたします。

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白地に、薄い青のぼかしが入った三英の花です。単純な花形ですが、淡い色に合っていて、非常にすっきりとした花です。

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濃い藍色に白い糸覆輪の入った、凛とした花です。紫系に白い糸覆輪の花は紅紫になることが多いのですが、これには赤が混じらず、きれいな藍色が珍しい花です。

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白覆輪のしっかり入った丸弁が可愛らしく、耳弁が大きく目立った、万人受けする花です。黄色目も大きく、このような花には「蛍」の入った名前がつけられることが多いです。

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白・赤・紫・青・黄と、5つの色を持つ花で、このようなグラデーションのものは本当に珍しいと思います。艶やかで美しく、残したい花ですが、取りあげた株が小さく、この後うまく育ってほしいと思います。

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淡い藤色の花弁が立ち上がり、ジャーマンアイリスのような直径20cmの大輪花。立ちあがった花弁は3日目には垂れてしまうのではと思います。

今回選んだ花を見ていただけると、淡い色のものが多いことがわかります。花色のバラエティーで選ぶと、どうしても薄い色に目が行きがちになってしまいます。

薄い色のものは近くで見る分には良いですが、そればっかりだと、園風景でみると白っぽく、しまりのないものになってしまいます。引き締め役として、濃い色を選びたいのですが、薄い色に比べるとバリエーションに乏しく、花形で選ぶことになるので、なかなか難しいです。


文章:西村

ウッドカービング 岩崎さんの作品 

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6月8日 きょう2本目 園内の温室内で週末に出店されている、ウッドカービングの岩崎 正さんのブースをご紹介いたします。

岩崎さんは掛川市近郊の焼津市にお住まいで、木彫り彫刻の作品を制作されておられるクラフト作家です。当グループとのお付き合いも古く、掛川花鳥園がオープンした7年前も、オープン直後の花鳥園で木彫りの実演をされておられました。

今回久しぶりに岩崎さんの作品を見て、とても感動しましたのでご紹介することにいたしました。

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まず、一つ上の写真の右端に写っている木彫りのモモンガ。本物と見間違えるほど可愛らしいです。作品全体は壁掛けのようで、お値段は35,000円。でも、これは可愛いです。こんな可愛い作品、見たことありませんでしたので、感激してしまいました。

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次はこのブースを見てすぐ目に飛び込んできたフクロウの木彫り彫刻。ほんとうに本物そっくり。眼光がものすごくリアルで、フクロウ自体は高さ20cm程度の作品ですが、存在感がものすごいです。

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拡大で撮ってみました。フクロウの羽根の細かな線まで彫ってあり、焼いて色を付けています。目はガラス玉を入れたように見えますが、そうではなく樹種の異なる木を磨いたもの。

その静寂な表情は、実物の生きたフクロウよりフクロウらしく、ほんとうに森の知恵者という言葉が似合っているように思いました。この作品は残念ながら非売品のようでしたが、この技術には驚きました。

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カワセミの頭部を彫った作品。カワセミの体全体ではなりませんが、流れる川面を泳ぐ魚を見流さないカワセミの表情がとてもよく表現されていて、すごいな!と思いました。この作品は25,000円。思わず買っちゃおうかな。と思ったほどです。

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また高価な作品ばかりでなく、お土産用にリーズナブルな作品も置かれてありました。全体的に木の暖かなぬくもりを感じさせながらも、その生物をリアルに表現した作品は際立っており、小さなブースながらもとても見ごたえがありました。

この岩崎正さんのブースは、今週末も出店される予定です。ご来園されましたら、温室内のお店をぜひ見ていってください。


岩崎 正 アトリエ 〒425-0041 静岡県焼津市石津2259-7 TEL・FAX 054-624-6483

休憩所のペチュニア 

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6月8日 きょうは園内の長屋門前の花菖蒲田の向かい側にある、休憩所のペチュニアをご紹介いたします。

この場所は花菖蒲やアジサイなどの売店もあるところです。昨年もこの休憩所の頭上にはグリーン系の観葉植物が吊ってあり、それはそれで落ち着いた美しさがありましたが、今年はペチュニアなどカラフルな花物も多く吊ってあり、華やかなものになっています。

ここで展示されているペチュニアは、当園が10年以上前から改良を続けてきたものです。丈夫で花付が良く、吊り鉢にしてよく垂れ下がるということをテーマに改良してきましたが、園芸店にないタイプの美しい花が咲いていましたので、写真に撮ってみました。

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蛍光色がかった濃いピンクの花。花弁にフリルが多く、豪華な印象を受けました。

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こちらは黄色。一輪の花の大きさは直径6cmほどで、あまり大きな花ではなかったですが、ペチュニアの黄色は珍しい色彩です。

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藤ピンクの二色花。コミカルな感じの花がぎっしり咲いていました。

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こちらも白の部分が多いですが二色花です。

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紫に白く深い縁取りの入った花。花形も角があるような感じで、ほかの花とは異なって面白い感じでした。

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花の中央部がグリーンがかる白花。こういう花は上品で爽快な感じがします。

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これらのペチュニアは、開園期間を通して休憩所に展示する予定です。また販売用の苗などはありますか?と育種担当の者に尋ねたたところ、そこまでは作っていないそうで、申し訳ありませんが、ご了承ください。

6月7日の園内 

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6月7日 今日は終日曇り空で、湿度の高い一日でした。曇りが二日続いたことで、地植えの圃場で一面に咲いた花々の状態は非常に良く、これまでで最高の開花状況でした。

開花の最盛期ということもあり、平日にも関わらず、たくさんのお客様で賑わった園内。お昼過ぎにはたくさんの観光バスが来て、遠方からご来園された方も多く見えました。今日来園されたお客様は本当に幸運だったと思います。

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古寺をバックに。個々の花も素晴らしい出来ですが、古寺や長屋門を一緒に撮られると、情緒ある日本の古き良き風景が写真に収められます。

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南北に長い当園の圃場の南端から北側を見た様子。色とりどりの品種が咲き競う様は、まさに圧巻で、息をのむ美しさです。

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長屋門前の花菖蒲も咲き揃いました。この位置から写真を撮ると、長屋門とお蔵が花菖蒲と一緒に撮影できます。お試しを。

この咲きぶりだと、今度の週末くらいまで、この開花状況が続くと予想しています。また、天気予報によると、しばらく梅雨らしい日が続きそうなので、天気如何ではさらに、もうしばらく持ちそうです。

文章:西村

映画「雷桜」ロケの思い出 

6月7日 花菖蒲がいちばんの見頃で、このブログももっともご覧いただけるこの時期に、今一度、今年の春先に当園の庄屋屋敷などで行われた、映画「雷桜」のロケのことを紹介したいと思います。

この「雷 桜」という映画は、4月29日のブログにてもお話しましたが、宇江佐真理の人気時代小説を映画化したもので、江戸時代の徳川家御三卿で清水家当主と、赤子のときに何者かにさらわれ山でオオカミのように育った娘という、身分の違いから決して交わるはずのない境遇の2人が、奇妙な木“雷桜”の前で出会い、決して叶わないと知りながらも運命の恋に落ちてしまうというお話。

主演は岡田将生さんと蒼井優さん。監督は廣木隆一氏。今年の秋、全国東宝系にて公開。

この作品について、詳しくははこちらをご覧下さい。

こちらのサイトは主演の2人について紹介されています。

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この映画の当園でのロケは、今年の3月22日から31日までの間、当園の庄屋屋敷を中心として行われました。

映画のなかで当園の庄屋屋敷は、主人公の蒼井優さん扮するゆうの実家の瀬田の庄屋の屋敷という設定でした。このため屋敷内部のさまざまな場所や、長屋門の前、また花菖蒲園の外塀など、さまざまな場所が使われました。

上の写真は、屋敷の裏庭の池から、屋敷内部を撮影するための撮影機材と、そこで作業をするスタッフたち。

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当園の庄屋屋敷は、江戸時代や明治大正の頃に建てられた文化財的な建築物なので、それを傷つけないよう、スタッフも、それを監視する当園の私たちも、細心の注意を払って行われました。

上の写真は、部屋に撮影用の照明機材をセットしているところですが、部屋の天上を傷つけぬよう、天上の木材と金具との間に布をあてがっています。

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こちらは主人公の蒼井優さん扮する「ゆう」の衣裳や部屋の調度、小物類。

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ゆうの庄屋家での宴会の席というシーンの場面では、当園の板前が宴席の料理を作りました。中央の席にはもう一人の主人公、岡田将生さん扮する清水家当主が座りました。

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その宴席での料理。映画ではここまで料理は詳しく撮影されませんが、しっかり作ってあります。

また、例えば撮影のセットの戸棚にある茶碗などを入れた箱などでも、外見だけしか映画には映らない、それも映るか映らないかくらいの品。だから本来なら中身の茶碗などいらないし、箱だけで良いのに、ちゃんと中身を入れてある、とか、主人公のゆうが焼く炭の元木は、原作のままにほんとうに桜の木だったり、細部に至るまで監督のこだわりを感じました。

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花菖蒲園内で、俳優の柄本さんらが馬を走らせるシーンもありました。馬がいる加茂荘を見たのは初めてで、とても新鮮でした。

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照明係りなどのスタッフさんを記念に撮影させていただきました。

今回この映画のロケを通して感じたことは、この映画作りの人たちというのも、全くの無から有を生み出すクリエーターだということ。それは職種の違いこそありますが、私たち花鳥園グループの行っている仕事と変らないということ。また一本の映画を一から手作りで、100人余のスタッフが団結して製作してゆく様子に感動しました。

まだ暗い朝の4時から加茂荘の門を開けたり、深夜0時までの撮影につきあったり、こちらも大変でしたが、今回の廣木隆一監督率いる「ひろきぐみ」のみなさんは、人柄の良い誠実な人たちばかりで、庄屋屋敷も痛むことなく、こちらもとても気持ちよくロケにお付き合いさせていただいたことを、こころから嬉しく思っています。

秋のこの映画の公開を、心待ちにしています。


庄屋漆器のお店 

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6月7日 今日は長屋門をくぐるとすぐ右手にある、庄屋漆器のお店をご紹介いたします。

このお店は輪島塗りの大藤漆器店さんが、開園シーズン限定で、石川県より出店されているもので、かれこれ20年近くのお付き合いになります。

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店長の大藤さん。気さくで、とても話やすい方です。

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輪島塗りというと高価で、敷居が高いイメージがありますが、ここの漆器は、リーズナブルなものが多く、お求め易くなっています。数量限定なので、気に入ったものがあれば、なくならないうちにご購入下さい。

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たくさん並べられたお箸。色々な種類がありますので、お気に入りを探してみてください。

大藤さんは、伝統の輪島塗りを守りつづける一方で、オリジナリティー溢れる作品も作ってらっしゃいます。

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当園のグループ園である花鳥園のオオハシがデザインされた花生。

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輪島塗りの湯呑。湯呑といえば焼物という考えを覆す、斬新な湯呑です。

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今年一番の売れ筋はこのお椀です。一見普通のお椀ですが、良く見ると…

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取っ手が付いてます。お椀に取っ手つけたような取っ手ですが、とっても機能的で、特にお年を召した方には、握りやすくて好評とのことです。なんと500円。お買い得です。

普段は百貨店に卸して販売されている大藤さん。当園での出店の魅力について伺いました。

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大藤さん曰く、加茂荘での販売は、お客様と対面できて、お客様の生の声が直に聞ける。直接話が聞けるから、次の商品の開発にも生かすことができる、とのことでした。

伝統と格式に囚われず、時には自由な発想で商品開発をする大藤さん。御来園の際は、大藤さんの漆器の魅力を是非ご覧下さい。

・・・当園開園期間外の大藤漆器店さんへのお問い合わせ先・・・
大藤漆器店
石川県輪島市惣領町5-47-4
TEL 0768-22-3530
営業日 月曜~土曜(日曜休み)
9:00~17:00

文章,写真:西村

6月6日の園内 

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6月6日 きょうは一日曇りで薄日が差す、花菖蒲の鑑賞には最適な一日でした。気温もこれまでよりは若干押さえ気味になり、それほど暑さも感じませんでした。

写真は南北に長い花菖蒲園の南端から北側を見た様子。露地植えの花菖蒲はいまが最盛期で、さまざまな品種が咲き競っています。でもまだ花が咲き始めていない蕾ばかりの遅咲きの品種もあり、まだまだこれからも花が楽しめます。

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1990年代の後半、花菖蒲疫病と呼ばれる花菖蒲の新たな病害によって、それまでの品種がかなり減ってしまいましたが、それ以降、この病害に抵抗力のある品種も新たに改良し、今では園のかなりの品種がここ10数年のうちに作出された新しい品種となっています。

これらは今の私たちの感覚で選抜されたもので、昭和時代の品種に比べるとくどいような極大輪の品種は殆どなく、中小輪のすっきりとした、今風?な、軽やかであっさりした品種が多くなっています。

また濃い水色や紺紫の丈夫な品種を育成してきた成果が今年になってだんだん実り、写真のように美しい青色の花も見られるようになりました。

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先日、ワンちゃん同伴OKです。とこのブログで書いたからか?、きょうはワンちゃん同伴のお客様が多くご来園されておられました。写真ウィートンテリアと黒のラブラドール。ウィートンテリアはめずらしい犬種だそうです。私も見たのは初めてでした。
なお、ご紹介させていただいたワンちゃんは、飼い主さんに許可を得て撮影させていただいております。カメラを持たれた方で、当園に帰属する以外のものを撮影されたい際は、必ず当事者の許可を得ていただきますよう、お願いいたします。

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こちらは温室内のアジサイの展示。当園のオリジナルアジサイ「加茂セレクション」の新花たちです。ことしは当園のアジサイがはじめて生産者から市場出荷され、静岡ではホームセンターやフラワーショップでも当園のアジサイが販売されていました。また東京の豊島園でも、今年は当園のアジサイが展示されています。

ここで展示されているのは、今後、市場に流通するであろう品種も含まれる最新花です。この当園のアジサイについては、また後日詳しくご紹介いたします。

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また温室内では、クラフト作品の展示即売も行われています。これについてもまた詳しくご紹介します。

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園内の売店では、当園作のオリジナルアジサイも販売されています。

現在、この場所で販売されている品種は下記のようなもので、毎年ご来園いただいているアジサイ愛好家の方には、すでにお手元にある品種ばかりと思いますが、新しい品種も次週の週末までに数品種ほど登場する予定です。

ダンスパーティー  てまりてまり 手毬歌  森の泉  涼 泉  ホワイトエンジェル  清少納言  姫小町  初 恋  ほろ酔い  舞孔雀  星花火  綿帽子 

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園内の休憩所の前の花菖蒲田。いちめんの花でほんとうにみごとです。風や強い日差しで花が痛むこともなく、きょうご来園されたお客様には、美しい園をご覧いただけて良かったと思っています。

この状態は、今後1週間から10日弱ほど続きます。

6月5日の園内景 



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6月5日 きょうはよく晴れた晴天で、土曜日ということもあって、大勢のお客様で賑わいました。

上の写真はきょうの花菖蒲園。園の北端から南側を見たようすで、最盛期の園内です。鉢物圃場は先日まで峰紫という、紫色の花が多かったですが、この花が咲き終わってきて、紫一色だった部分がなくなってきました。圃場の奥の部分は現地に行くと様々な色の品種があるのですが、今日のような日差しの強い日は、淡い色の花は白く飛んで、遠くから見ると全体が白っぽく見えてしまいます。

そこで紫色の花が適度にあると、いいアクセントになるのですが、逆に多すぎると、くどくなるので、色彩の配分のバランスが重要になります。

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地植え圃場を見渡した様子。まだ蕾の品種もありますが、多くの品種が見ごろの状態になっています。露地植え部分の開花のピークは、あと10日間程度くらい続きます。

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加茂荘の長屋門前の花菖蒲です。今年から地植えになったので、しっかり草丈も伸び、立派な花が長屋門をバックに撮影できます。

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園内の南側の休憩所には、ペチュニアやツユクサ、ペペロミアなどが吊ってあります。ここのペチュニアは当園で独自に改良したもので、性質が丈夫で、花が多く咲き、吊り鉢仕立てに向くよう、改良を進めたものです。ユリのような香りがほのかに漂います。

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北側の休憩所では多くのお客様が涼んでいました。こちらは南側の休憩所と違って、瓦屋根なので涼しく、みなさんのんびりくつろいだり、庄屋弁当やおはたき餅、あやめだんごを花を見ながら召し上がっておられました。

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お蔵の前の撮影ポイントには大勢のカメラマンが写真を撮っていました。きょうも昨日に引き続き雲のない晴天で、週末ということもあってカメラを手にされた方も多く見えましたが、ちょっと晴れすぎで、写真家には申し訳ない日でした。

明日の日曜日はもう少し曇ると良いなと思います。

花売店 

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6月5日 今日は当園の温室内にある、花売り場についてご紹介いたします。
温室内の喫茶コーナーの奥の場所に、この温室内で展示されている植物を鉢花として、お持ち帰りしやすいサイズの苗がお求めやすい値段で販売しています。

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一番の売れ筋はストレプトカーパスで、イワタバコ科のこの植物は、室内の窓辺の光で長期間花を咲かせ続けることができますし、冬越しも比較的容易です。色彩のバラエティーも豊富で、何鉢もご購入いただけるお客様も多いです。一鉢700より。

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次に、上の写真は球根ベゴニアです。球根ベゴニアは夏場の高温多湿に弱く、ご購入されても夏越しがやや厄介ではありますので、切り花感覚として、このままの状態で1カ月ほどは鑑賞できます。以前購入いただいたお客様で、今年も咲いた方がいらっしゃいました。一鉢800円より。

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次に、上の写真はフクシアです。南米アンデスの原産で、イギリスにて改良された花です。下向きに垂れ下がる花が美しく、南米のインカでは女王様の耳飾りと呼ばれていたそうです。この花も球根ベゴニアほどではありませんが、夏にやや暑がるので、軒下などで管理します。一鉢800円より。

そのほかにも、伊勢ナデシコ、コリウス、ギボウシなどの花々が販売されています。

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販売スタッフの對馬(つしま)さん。長年これらの花を栽培されてきたプロなので、何か分からないことがあれば、気軽に聞いてください。

西村

最盛期に入りました。 

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5月4日 きのう今日と日ざしの強い晴天が続いたため、いよいよ最盛期となりました。これから、今月の中旬頃までがいちばんの見頃になります。

きょうも昨日に引き続き晴天で日ざしが強く、花にはちょっと残念な天候でした。これで梅雨に入り、空が曇り出せば、花菖蒲の鑑賞には最高の日和となるのですが、今年はどうなのでしょう。とりあえず、明日、明後日とも雨はなく、雨がないほうがお客様の出足は良いのでですが、せっかくご来園いただくのですから、ちょっとで良いから曇ってほしいものです。

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花菖蒲園の中央から北側を見た様子。強い日差しで花の色が飛んでしまっています。この写真は、これだけ咲いています。という事を知らせるためあえて載せたものですが、写真を撮られる場合は、これはダメな例です。

この位置からですと、第二東名の高架が見えます。

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加茂荘の白壁沿いの長井古種の植え込みも、見頃を迎えました。

長井古種とは、山形県長井市のあやめ公園で保存される、江戸花菖蒲の古花よりも古い時代の花菖蒲の花形を今に伝えるグループです。花菖蒲の原種のノハナショウブの花色が、原種の紅紫色から、色々に色変わりした程度の、花形はノハナショウブに近い単純な三英の品種が多く見られます。

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その長井古種と江戸系のとの交配によって作出したもの。名前はまだありません。私は簡素な花形の花のほうが好きなので、ついついこんな花を選んでしまいます。

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「あやめ」らしい花の輪郭の美しい素直な花形。すっきりとしていて、我ながらとても気に入っています。

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加茂荘の長屋門前の花菖蒲田。ここの部分は今はまだ今ひとつ。もう少し先のほうが花は多いと思います。

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写真撮影のグループも、多く訪れるようになりました。今週末は天気さえ花曇になれば、絶好の撮影日和です。

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長屋門の前圃場をちょっと上から遠くまで見た様子。奥のほうはたくさん咲いていますが、最盛期に入ったといってもまだ蕾もたくさんあります。

明日あさっての週末より、たぶんその次の12日、13日の週末のほうが花は多いでしょうね。でも、その頃は、そろそろ入梅も心配される頃、どうなるかは分かりませんが、晴天のお出かけ日和ということでは、とりあえず今週末でしょうか。

それでも花はじゅうぶんきれいです。


袋井インターからの道順 

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6月4日 今度は袋井インターからの道順をご紹介いたします。

加茂花菖蒲園は掛川市にありますが、市の北西部、遠州森町との境の部分にありますので、
袋井インターから降りたほうが、若干早く到着します

名古屋方面からお越しのお客様は、袋井インターをご利用下さい。

袋井インターからですと、約25分ほどで当園に到着します。

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 袋井インターチェンジです。

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 インターを出てすぐ左折森、春野方面へ向かいます。

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 ほんの少し走って、東名高速の高架をくぐったすぐ次の信号を右折します。

右折したら、東名高速に沿って、約1.5kmくらい道なりに走ります。

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 「可睡西」の交差点を左折します。
ちなみに可睡ゆりの園に行くには、この交差点を直進します。

左折したら、しばらく道なりに10分以上走ります。
この道は北へ向かう道で、遠州森町方面へ向かいます。

少し長い距離を走りますが、決して曲がらず、ずっとまっすぐ走ってください。

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 10分強程度走ると、建設中の第二東名の高架が現れます。

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 第二東名の高架をくぐった次の「福田地」の交差点を右折
掛川方面へ向かいます。

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 この道は出来てまだ新しいです。しばらく道なりに走ると、また第二東名の高架をくぐります。

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 第二東名の高架をくぐり、次の信号を抜け、原野谷川を渡ります。

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原野谷川を渡ったところに、当園の看板がありますのでここを左折します。

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そこから2kmほどで、右手に当園の白壁が見えてきます。

と、袋井インターからはこんな感じです。
実際に走ってみますと、掛川インターから降りるよりは、わかりやすいかな?と思いました。

いずれにせよ当園はただの田舎にありますので、アクセスには難儀な場所ではあります。
ですが、だからこそ、妙に観光地化されておらず、まだ自然が豊に残っている場所でもあります。


なお天竜浜名湖鉄道、原田駅からの徒歩での道順は、こちらをご覧ください

きょうは少し暑かったです。 

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6月3日 きょうは朝から雲のない晴天が午後まで続きました。気温も上がり25℃程度になり、風はそれほどなく、やや暑い程度でした。

こういう日があると、花菖蒲はさらに咲き進み、もう一気に咲いてきます。ですが、こういう晴れた日射の強い日は、花菖蒲はかなり苦手で、お昼前後に花菖蒲園を訪れてみたところ、すでに花がかなり痛んでいました。

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こうして全体を見たところは、あまりわからないのですが・・

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よく見ると、たとえばこんな感じに、花弁が内側に巻いてしまっています。

これは強い光と乾いた風で、花びらの水分が奪われ、花弁が萎れてしまったためです。

こうなると、花菖蒲はもう見られません。

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同じく。強い光と乾いた風で、こんなにも花が痛んでしまうのです。

これでは良い写真は絶対に撮れません。

ご予定されていた日がこんな日だったら、残念。申し訳ないですが、諦めるしかないです。

ですから、私も他の花菖蒲園に撮影に行くときなどは、前日の天気から気にして、当日晴れたらもう行きません。それくらいでないと、この花はうまく撮れないのです。

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強く雨が降っても、晴れて乾燥しても花が痛んでしまう。 花菖蒲はとてもデリケートな花です。

梅雨の始めの、曇るけど雨の降らない天気の下でこそ、この花は花弁をじゅうぶん広げ、精一杯美しく花を咲かせることができる。梅雨空が、いちばん本来の美しさを発揮できる花なのです。

やっぱり花菖蒲は梅雨の季節の花。 雨が続くのは困りますが、もう少し曇ってほしいな。と今日は思いました。

掛川インターからの道順 

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6月3日 

加茂花菖蒲園は掛川と遠州森町との境にあり、掛川の市街地からも車で20分ほどかかります。
そこで、今回は掛川I.Cから当園までの道順を写真でご紹介します。

掛川市内から当園へ向うには、市内のどのルートを通っても市の北西に延びる県道40号線、
通称森町街道に入ることができれば良いわけですが、市街地を通ると信号も多く時間が掛かるので、
ここでは市街地を通らない道をご案内しました。

なお、東名高速道路をご利用される場合、当園は掛川インターからでも、
袋井インターからでも同じくらいの時間が掛かりますので、
名古屋方面からお越しの場合は、袋井インターで降りてください。

!袋井インターからの道順はこちらをクリック!

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 まず上は、掛川インターチェンジです。掛川は城下町なので、インターもちょっとだけそれらしくしてあります。

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 インターを出た交差点を右折します。

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 次の、上張南(あげはりみなみ)の交差点を直進します。

この交差点を右折し、国道1号線に出るルートもあります。
今回ご紹介したルートは、1~2か所道が細い部分があるので、
大型バスの場合は、信号が多く時間はかかりますが、上の交差点を右折し、国道1号線に出るコースの方が良いです。

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 上張南(あげはりみなみ)の交差点を直進すると、すぐまた交差点があります。ここも直進します。

ちなみに、ここを曲がるとすぐ掛川花鳥園に着きます。

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 しばらく道なりに進みます。信号の少ない、快適な道が続きます。
サッカーやミュージシャンのコンサートで有名なエコパスタジアムがこの先にあります。

快適な道なのでスピードが出ます。でも、60km制限。
スピード違反取り締まりの格好のポイントです。ご注意を!

ずっと道なりに直進します。

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 そして国道1号線まで出たら、ここを右折します。

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 国道1号線へ出たら、いちばん左側の車線を走り、そのうちすぐ「側道」の表示が出て来るので、斜め左方向、側道へ進みます

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 側道へ入って、東名高速道路の高架をくぐったら、左折します。そして、しばらく道なりに進みます。

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 天竜浜名湖鉄道の踏み切りを渡ったら、写真の止まれの標識をすぐ左折します。
この道が、県道40号線。森町街道になります。

そして、しばらく道なりに直進します。

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 本郷(ほんごう)の三叉路も天竜、森方向へ、真ん中の道を直進します。
左の道へ入ってはダメです。

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 そしてしばらく進むと、原野谷川の橋の手前に「加茂荘」の看板が出てきますので、ここを右折。
後は道なりに3km弱で加茂花菖蒲園に到着します。

このルートですと、インターから加茂花菖蒲園まで25分弱程度です。
市内を通るルートよりも信号待ちが少ない分、早く到着します。


庄屋料理と庄屋弁当 

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6月3日 今回は加茂花菖蒲園のお食事として、昔からの定番の庄屋料理庄屋弁当についてお話します。

庄屋料理
上の写真が庄屋料理で、染 飯(そめいい)とよばれるクチナシの実で染めた黄色いおこわを中心に、煮物、漬物、山菜、味噌汁などでまとめられています。
お値段は2,500円で、園内温室内のお席でお出ししております。10名様以上はご予約を承っておりますが、それ以下の場合はご来園の際、お申し込みいただく形なります。


この料理は、当園の経営者である加茂家で、江戸時代より代々作り伝えられてきた料理を、昔の製法のままに添加物などを一切加えず、当園で年間をかけて仕込んだ食材によって作られたものです。

庄屋料理は、もともとは「早苗振」(さなぶり 早苗の振舞い=田植え時にふるまった食事の意)といって、田植え後の慰労の場で食べられていた料理でした。昔は田植えは村全体で行われる共同作業だったので、早く田植えが済んだ家が遅い家の田植えを手伝い、最後になった家が手伝ってくれた人たちに料理をふるまうのが慣わしでした。しかし加茂家のような庄屋は田植えを行わないので、小作人たちに田植えが終わると毎年「早苗振」を振舞っていたのです。

庄屋料理は、このようにして代々加茂家が作り続けてきた伝統の早苗振の料理を、昔のままの製法を守り、味噌、しょうゆの実、漬け物など、年間をかけて材料を仕込み作ったものです。重箱に入れてあるのは、その昔、料理を重箱に入れて配ったことからによります。

気になるお味は?
食味の感じ方は人それぞれですが、私としては一口で言うと素朴な郷土料理という感じです。にんじん、しいたけ、こんにゃく、がんもどきなどの煮物がけっこう大きめに切ってあり豪快な感じがしますし、しっかり味付けしてあるものが多く、煮物、漬物など少し塩分が高めの味付けの品が多いです。またしょうゆの実の香りがこの料理全体に漂います。肉類や油ものはないのですが、おこわでかなり満腹になります。値段は高めですが、出来合いのものに無い、素朴で奥深い、独特な味わいのある料理です。

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この庄屋料理の中心となるのが、クチナシの実で染めた黄色いおこわです。モチ米のおこわはうるち米のご飯に比べて格段に美味しく、噛めばかむほど味が出て、その昔は最高のごちそうでした。ハレの日のごちそうである赤飯とは違って、この染飯は普段でも食べられていたそうです。

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晩秋から初冬の頃、近隣の家や掛川花鳥園などにもクチナシの木が植えてありますので、そこから実を摘んでネットなどに入れ、たくあん漬けの大根とともに干して乾燥させます。クチナシの実は「疲労を取り除く」としてこの料理に使用されたそうですが、実際に古くから消炎、利胆、止血薬として用いられて来た薬用の植物でもあります。

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しょうゆの実
もう一つ、この庄屋料理のなかで特筆すべきは、このしょうゆの実です。

しょうゆの実は、もろみを寝かし「たまり醤油」を採った残りに、ユズ、ショウガ、シソの実、ナスの干したものを混ぜて漬け込んだものです。当家菩提寺の最福寺のものは、特に「最福寺納豆」と呼ばれています。

浜名湖周辺特産の浜納豆や京都の大徳寺納豆に近いもので、その中に干したユズとショウガの香りと味が混ざり、独特の強い香りに好き嫌いが分かれますが、染め飯やちまきをしょうゆの実でいただくと、たいへん風味良く、まさに加茂荘の味がします。

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これはしょうゆの実用のナス干しの風景。毎年夏場に行います。ナスを刻み、からからになるまで干し上げます。暑い時期の作業ですが、毎年見ていると、ああ、またこの季節になったなあと思います。ショウガも細かく刻み、この時期に同様に干します。

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晩秋から初冬に行うユズ干し。このユズが干しあがってから、夏場に干しておいたナス、ショウガ、シソの実などとこのユズの干したものを、たまり醤油を取ったあとのもろみの中に漬け込んで寝かせてます。

こうしてできあがったしょうゆの実が、庄屋料理や庄屋弁当に添えられているほか、売店でも販売されています。

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庄屋弁当
庄屋料理をお弁当スタイルにまとめたもので、染め飯(そめいい)に煮物、漬物、味噌玉子、しょうゆの実などが取り合わせてあります。お値段は一つ1,500円で、園内の売店で販売されています。

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掛川花鳥園でも
また、これら加茂家の料理は、加茂花菖蒲園の開園シーズン以外でも、掛川花鳥園の花バイキングでご賞味いただけます。昔からの製法にこだわり、年間をかけて一品づつ丁寧に仕込んだこれらの食品は、様々なメニューが並ぶ掛川花鳥園のバイキングのなかでも、ほんとうはぜひご賞味いただきたい当家伝統の品々です。

きょうは花が綺麗でした。 

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6月2日 きょうの園内です。今日は日中気温が上がり、花はまた咲き進みどんどん花数が増えてきました。

上の写真は、花菖蒲園の休憩所からの撮影ですが、この位置からの眺めは、もう満開です。

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加茂荘の白い蔵をバックにした風景も撮れるようになってきました。このポイントは当園の定番の位置の一つで、普通は人のいない風景を撮るのですが、私はパンフレット用に人が歩いているところを撮っています。

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同じく蔵をバックにしたもの。お!いいな。というポイントがたくさんあります。

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休憩所前の花菖蒲田は、入れ替えのできる鉢仕立てで、いまこの場所は極早咲きの品種の最盛期を迎えているので、ここだけ見ると一見満開に見えます。

この場所の極早生品種はあと1週間程度で花が徐々に終わり、代わって中咲きの花が上がってきます。

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きょうは日中日ざしが強く暑くなってきましたが、木陰は涼しく、絵を描いておられるお客様にはちょうど良い気候だったと思います。

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地植え圃場もかなり咲き進んできました。まだ最盛期ではないですが、それでも4分程度は咲いています。

こんな入梅前の爽やかな気候のなかで見る花菖蒲が、やっぱり花菖蒲を鑑賞するにはいちばんなんだろうなと思います。

花菖蒲はやっぱりこの季節の花。6月前半の梅雨入り前から梅雨にはいった直後の季節に咲く花です。

開園を通して、たとえ花の最盛期でも、強い雨が降る日であったり、強い雨が降った後の日、またはもの凄い晴天と高温と強風の日だったり、なかなか良い日ばかりではないのですが、そんななかで、きょうご来園されたお客様は、ラッキーだったと思います。

今年も、こんな日が一日でも多いことを祈ります。明日も、そして今度の週末も良さそうで、今のところ安心しています。



庄屋屋敷 加茂荘 

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花菖蒲の開花状況の合間に、園内の様々な場面をご紹介してゆきます。今回は、庄屋屋敷 加茂荘の内部をご紹介いたします。加茂荘内部も見どころが多いので、昨年ご紹介した記事の第二回目ということで、ご覧いただければと思います。

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屋敷内に入ってすぐの土間には、昔のままに蓑や農具、臼や杵なども置かれています。この場所は長屋門などと同じく江戸時代中期の安永2年(1773)今から237年前の建築です。天上はとても太い木が組んであり、その巨大さに圧倒されます。

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屋敷内は、江戸時代から明治大正期にかけて増築され今日に至っています。上の写真は大正時代に増築された部屋です。江戸時代の造りとは異なり、庄屋屋敷内でも繊細な印象を受ける部分です。

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外側から見た様子。時代を感じさせる格子。その奥は坪庭になっていています。

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同じく坪庭側から見た風景。この場所へ行くと、いつも時の流れが止まったような感じを受けます。

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屋敷裏の池から見たようす。鬱蒼とした木立のなかに、昔のままの建物が佇んでいます。池にはカモや鯉が放たれており、カワセミも時折り見ることができます。

この庄屋屋敷 加茂荘のご見学は、ご入園料とは別に500円ほどをいただいております。庄屋屋敷入り口にて、お申し付けください。

今回は庄屋屋敷のなかでも、大正時代に増築された部分をご紹介しましたが、私もこの部分については今ひとつ不案内で、舌足らずな部分も多いとは思いますが、ご容赦ください。

なお、昨年の開園シーズンに加茂荘をご紹介した記事もありますので、併せてご覧下さい。

きょうは雨が降りました。 

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6月1日 きょうは午後にサッと雨が降りました。天気予報では晴れだったのですが、午後から雲が厚くなり、夕方まで雨が降ったり止んだり。でも本降りではなかったので、花も痛みませんでした。

開花は日に日に進んで、ざっと見たところ5分咲きという表現でも良いのですが、よくよく見ていくと、4分かな・・・という感じ。気温がもっと高ければ一気に咲いて来るのですが、今日も低めの気温なのでゆっくり咲きあがってきています。

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長屋門前の花菖蒲田も3分程度に咲き出しました。今年から地植えになったので、草丈の高いしっかりとした花を、長屋門をバックに撮れるようになりました。

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先日もご紹介した出羽の里(でわのさと)。小さな花なのですが目立ちます。花菖蒲は昔は直径25cmを越すような極大輪に人気があって、というか、そういうのが好まれた時代だったのですが、平成の初め頃から徐々に、このような小輪系の品種も登場するようになって、こういった小輪系の花も人気が出てきました。

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この花もその一つで藤絞りという江戸系と長井古種との交配で生まれた品種。たくさん咲くので可愛らしいです。昔の肥後系の極大輪の絞り花は、特に紅紫に白絞りの大輪などは、くどくて見ていられなかったのですが、この花ならすっきりとしていて絞りもいいなあと思ってしまいます。

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地植え圃場を見渡したようす。かなり咲いてきて、今がほんとうは全園フレッシュで蕾がいっぱいで見ていて気持ちが良い頃なのですが、やはり遠方からご来園されるのでしたら、もうちょっと咲き進んだほうが、花菖蒲園が満喫できると思います。

それもあと1週間でやってきます。 もうすぐですね。