花菖蒲の植え付け 

8月27日 今日は花菖蒲の植えつけの様子をご紹介いたします。

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花菖蒲は連作障害を起こしやすい植物です。長期間同じ場所で栽培すると、株の成長とともに株の勢力が年々衰え、花が咲かなくなるため、2~3年に一度は株を掘り上げ、株分けする必要があります。

花菖蒲の世界では、開花直後に株分けを行い、そのあとすぐに植えつけをするのがセオリーとなっていますが、当園では少し異なります。

具体的には、開花後の株を圃場より漕ぎあげ、ビニールポットに植えつけ養生するとともに、花菖蒲の抜き去った圃場には、堆肥や新しい用土を足して深耕し、土をリフレッシュさせて、花菖蒲にとって良い土を作った後、養生した株を植えつけます。

当園では、ビニールポットで養生した苗が充実する盆明けより、秋口にかけて圃場への植えつけを行っています。暑さの厳しい中での作業ですが、ここでの成否が来年の出来を左右するといっても過言ではないため、非常に重要な作業です。

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花菖蒲を漕ぎあげた後、堆肥と新しい用土を敷き、耕運機を使って深耕します。

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あらかじめ養生させておいた株を圃場に植え付けます。生育の旺盛な株はビニールポットの壁に沿って根が絡まってしまいます。花菖蒲の根は非常に丈夫なため、鉤を使って強めに掻いて根をほぐし、圃場の土に活着しやすくします。

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養生させた株は、株分け直後の苗と比べて、圃場に植えてからの立ち上がりが非常に良く、肥料をどんどん吸収し、早く大きくなるため、この時期の植え付けでも十分来季の開花期に間に合います。

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水を十分に与え、根を乾燥させないようにします。

撮影したこの日は真っ青な夏空で、30度を超える気温と強い日差しで、とても盆過ぎとは思えませんでした。この大変な作業により、当園の花菖蒲のクオリティーが保たれています。

アジサイの地植え 

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8月4日 今日は古寺手前のアジサイ地植え圃場をご紹介いたします。

当園オリジナルアジサイ「加茂セレクション」の認知度が上がるにつれ、全国のお客様からお問い合わせや御注文をたくさん頂けるようになってきました。

当園のアジサイ育種の基本スタンスに、庭木として十分使えるものであること、というのが挙げられます。それは、庭に植えても花つきが良く、樹形が整いやすく、病害虫に強いなど、「庭」という温室よりも自然の影響を受ける環境に対して、本来持っている能力を十分発揮できるアジサイを、というこれまでのアジサイ育種とは一味違った考え方です。

しかし、こういった考えの下、育種された園内のオリジナルアジサイたちは、大鉢での鉢植えは沢山あれども、地植えのアジサイはまだまだ少なく、庭木としての魅力をお客様に伝え切れていないというのが現状でした。

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そこで、お客様ご自身の目で庭木としてのポテンシャルをご納得いただける、我々従業員も庭木として使えるんだと胸を張ってお客様にご提案できる、そんな場所を用意しようと、今回アジサイ圃場を2箇所(約30品種100株以上)設けました。

現在は草丈50センチほどの、まだまだ小さなアジサイたちですが、さんさんと降り注ぐ太陽の光を浴びて、開園の頃には色とりどりの花を纏った、一回り成長した姿をご覧いただけることでしょう。

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相手は植物ですので、すぐに庭木としてのポテンシャルを実証…ということにはならないでしょうが、そう遠い話ではないと思います。

庭木としてだけでなく、花も魅力的ですので、来年のご来園の際には、他ではなかなか見ることのできないアジサイたちを是非ご覧ください。

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まだ出回っていない新品種、ギャラクシー。

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こーんな花が咲きます。



また、当園のオリジナルアジサイは通信販売にてご購入いただけます。アジサイ通販ページもよろしくお願いいたいます。



文章,写真:西村