写真コンテスト2010 入賞作品 その2 

11月25日 今日は前回に引き続き、加茂花菖蒲園写真コンテスト2010 から、 最優秀賞以下の入選作品をご紹介いたします。

当園は姉妹園の掛川花鳥園と表面的には全く性格の異なる園で、ご来園されるお客様の相も異なります。しかし「自然や生物との共存」という当グループのコンセプトは、この加茂花菖蒲園で培われてきたもので、ここで自然や生物とともに生きてきた想いが、掛川花鳥園ほか当グループの各園に受け継がれています。

こうした当グループの考え方の原点として、また美しい花菖蒲が毎年咲くこの地域の宝として、当園を守ってゆきたいと考えています。


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最 優 秀 賞  松島平八郎  新緑に冴える
昨年まではなかったような気がしたのですが、花菖蒲園に吊り棚の花をプラスした画面構成には、新鮮さがあります。見所が増えたと共に写真撮影にも拡がりが出て来ました。吊り棚の花に露出を合せたことで、花菖蒲の部分が露出オーバーとなり、結果、明るく再現されました。吊り棚の花、新緑と花菖蒲が美しいコントラストを見せています。季節感に溢れ、華やかな雰囲気に包まれた作品に仕上がりました。

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技 術 賞  榊原勇夫  ウワーお花がいっぱい
花菖蒲園での母子、楽しそうな情景が画き出されています。緻密で無駄のない計算された画面構成。中でも、母子の位置、お嬢ちゃんと花菖蒲の位置関係、その笑顔を捉えたシャッターチャンスの良さが光ります。玄人好みのする巧い完成度の高い作品といえるでしょう。

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芸 術 賞  鷹野節二  特等席からの眺め
花菖蒲の観賞席とでも言うのでしょうか。野外の花菖蒲に露出を合せることで、手前の人物がシルエットになり,とても効果的で、芸術賞に相応しい雰囲気のある作品となりました。横への拡がり感というか、奥行感を再現させたカメラアングルは特筆ものです。

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社 長 賞  村木寛法  花勝負
女性と奥の菖蒲の真っ向勝負!被写体の女性からは「私が勝ちよ。」と聞こえてくるかのよう。カメラマンも「うちの妻(想像です)の方が綺麗!!勝負有!」という言葉が伝わってきそう。まさに「勝負!」感じます。いいですね。

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静岡新聞社賞  松井久江  静寂のひと時
緑と紫のコントラストがとてもよいです。菖蒲真盛りの時期に(他のお客様が写りこんでおらず)着物姿の女性だけ被写体にとらえているところは偶然でしょうか。映画のワンシーンのようです。

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掛川観光協会賞  西森貞晴  菖蒲見頃ですよ!
加茂花菖蒲園だけではなく地位全体の雰囲気をよく表しています。掛川の山里ののどかな風景、大空に浮かぶ雲のバランスのよさ、さらには南アルプスをも風景の一部です。地域の中の花菖蒲。素適です。(第二東名も写りこんでいますがまったく違和感がありません。上手ですね)


写真コンテスト2010 入賞作品 その1 

11月18日 今回と次回は今年の開園シーズンに行われた加茂花菖蒲園の写真コンテストより、入賞作品をご紹介致します。

毎年掛川花鳥園と合同で行っている加茂花菖蒲園の写真コンテスト。今年は例年より花が美しかったこともあり、参加者51名 応募総数91作品と、昨年よりも参加者、応募作品ともに増え、たいへん嬉しく思いました。

それではご紹介してゆくことといたします。

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加茂花菖蒲園スタッフ賞  亀垣貞雄  花を語らう
花菖蒲園の開園中によく見られる光景です。日本特有の梅雨の季節のなかで咲く花菖蒲、この園にいるから感じるのかも知れませんが、この写真を拝見していると、しっとりと湿気を含んだ梅雨の空気や、その中で育つ木々や花菖蒲の生命力さえ感じさせます。そこにゆっくりと時間が流れてゆく。何か物語を感じさせる一枚です。

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加茂花菖蒲園賞  川村 仁  リラックス
スイレン池の中に花菖蒲が咲き、鴨達が活き活きと水浴びをする姿が「加茂花菖蒲園」をよく表現しているとうれしく拝見いたしました。もう少し花菖蒲が多いと素適でしたね。

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ふれあい賞  辻 憲夫  きれいな花だなあ!
菖蒲園に子供の姿が新鮮です。飛び跳ねて遊んでいるわけでもなく、走り回っているわけでもなく菖蒲と見つめ合っていますね。来年も訪れてくれそうな様子。多くの子供たちが加茂花菖蒲園にきてくれるといいですね。

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特別賞  鈴木彰久  初夏の彩り
白壁の蔵をバックに花菖蒲、花菖蒲園ならではの作品です。最適なカメラポジションとアングル、的確な露出と絞りの選択で、しっかりとした作品になっています。花菖蒲の美しさも際立ち、いつまでも見飽きない魅力に満ちています。

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入賞  早瀬康央  優美な花菖蒲
力を感じます。前面に写り込んでいる菖蒲gaなんと見事でしょう。背景の白壁の蔵と、スイレンとのコントラストが力強い正面の花を引き立てていますね。

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入賞  加藤年一  花てまり
画面構成の狙いは、最優秀賞の作品と同じでしょうか。こちらは、蔵を中心に据えることで、どっしりとした重厚感のある構成になっています。露出も花菖蒲サイドに合わせているので、花てまりに重みがでました。華やかさをとるか、重厚さをとるか、好みの問題ではないでしょうか。


このコンテスト受賞者の表彰式は、今年の12月19日(日)午前10時より、掛川花鳥園内にて予定され、受賞者には賞状と記念品等が授与されます。


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当園のネリネのこと 

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11月12日 今年も秋の宝石・ネリネが咲き始めました。

このネリネという植物は、南アフリカ南部に分布するヒガンバナ科の球根植物です。ヒガンバナとよく似ていますが、属が異なり、ヒガンバナはリコリス属、ネリネはネリネ属に分類されています。

花の少なくなる晩秋にあかぬけた花を咲かせ、花弁にラメのような光沢があることからダイヤモンドリリーとも呼ばれています。原産地の南アフリカから19世紀にイギリスに伝わり、一部の富裕層の間で改良されてきた植物で、洗練された上品な美しさがが魅力です。


当園でこのネリネを栽培し始めたのは、今からもう24年も前。このブログの担当の私(永田)が、高校の頃から自宅で作っていたネリネを、当園に勤めることになり自宅から持ってきたのが始まりでした。もう30年近く前、国内では優秀な系統の品種が殆ど販売されていなかったので、当時球根を販売していた、イギリスのC.Aノリス氏のネリネナーセリーから導入した十数品種の球根でした。

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当園で栽培されている系統は、ネリネ・サルニエンシス(Nerine sarniensis )の交配種で、一つの花のかたまりは、直径およそ12cm~15cmほど。一茎に十数輪の花を付け、秋になると切り花として流通するネリネ・ボーデニーより、はるかに花数の多い玉咲きになります。

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花は純白からスカーレットまで多彩な色幅があり、パステル系の上品な中間色が多くを占めています。上の画像はそのなかでも原種のサルニエンシスの一つ。朱赤色の花が上を向いて咲きます。

そのほか、多くの花がこちらのサイトに紹介してあります。

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例年このネリネは、神戸花鳥園で展示していますが、今年は例年より多く花が咲き出したため、掛川花鳥園でも温室内の記念撮影の場所で展示することにしました。11月13日頃から、咲き始めたものより展示してゆきます。



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もう一つ、今年の3月末に当園でもロケの行われた映画 『雷 桜』(らいおう)が、今、東宝系の劇場で上映されています。


映画 『百合子、ダスヴィダーニヤ』 続編  

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前回10月10日にご紹介した、自主制作映画 『百合子、ダスヴィダーニヤ』 ロケに関する続編です。

先月10月の中旬に当園でもロケを行い、10月の22日に熱海で無事クランクアップしたこの『百合子、ダスヴィダーニヤ』という映画は、一言でいうと、大正時代にほんとうにあったレズビアンラヴを描いた作品です。

ですがマイノリティーセクシャルそのものがテーマなのではなく、主人公の女性が、男女の愛憎を通して、夫や子どもへ注ぐ愛、逆に言えばそういう世間的に当たり前とされるしがらみにとらわれ、それを幸せと勘違いして生きるのではなく、一人の女性としてこの国で何ができるか、それを、女性同士で互いを高めながら見出して行くことを選ぶという、女性の生き方の一つの可能性を描いています。

この作品は、宮本百合子の『伸子』や、『往復書簡 宮本百合子と湯浅芳子』を読むと、この映画の背景がわかり、この映画の内容がとてもよく理解できます。実際に『伸子』や『往復書簡』から、映画の重要な台詞の多くが引用されています。
当園でロケが行われることになって、この映画を理解するため、またその触れ込みの奇抜さから野次馬的に『伸子』や『往復書簡』を読んでみましたが、本を読んでとても興味深い、奥の深い世界がそこに広がっていたことを知り、今はこの映画の完成を待ち遠しく思っています。

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監督は、膨大な数のピンク映画と3本の一般映画を監督し、高齢女性の性を描いた『百合祭』では世界各国の映画祭で賞を受けた浜野佐知監督。この作品は、浜野監督がずっと以前からいつか製作したいと温めてきた作品とのことで、監督が静岡出身ということで、今回静岡県内の各所のみをロケ地に選び、監督率いる旦々舎が製作します。

ですが、商業映画ではなく、監督の想いが込められた自主制作映画なので、企業のスポンサーはありません。そのため少しでもこの映画に興味を持った方からの、資金協力、援助をお願いしています。


この映画について、さらに詳しく知りたい場合、また映画支援についての情報はこちらまでどうぞ。

映画『百合子、ダスヴィダーニヤ』を支援するブログ
http://d.hatena.ne.jp/hamanosachi

「映画『百合子、ダスヴィダーニヤ』と浜野佐知監督を支援する会 静岡」のブログ
http://blog.livedoor.jp/yurikoshizuoka/

旦々舎 ダスヴィダーニャページ
http://www.h3.dion.ne.jp/~tantan-s/YurikoTop.html