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 2011年06月 

今年もどうも有難うございました。 

6月30日 写真とブログ担当の永田です。

きょうで、今年の花菖蒲園の開園は終了となります。今年は7月3日まで花菖蒲園を開けますが、ご入園料はいただかない形になります。また7月からも温室の喫茶コーナーと庄屋屋敷を、引き続き開けて行きます。

ご来園いただきました皆さま、そしてこのブログに目を通していただいた皆様、まことに有難うございました。

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今年は近隣市町村のご入園無料キャンペーンを行ったことで、例年になく大勢のお客様で賑わいました。最盛期の6月12日の日曜日などは、一日で5800人ものお客様にご来園いただきました。

しかしこれほどのお客様にお越しいただきますと、駐車場や、食事、売店など、様々なところで対応が行き届かず、ご来園いただいた皆さまにご迷惑をお掛けいたしましたこと、心からお詫び申し上げます。

また近隣優待も、今年は震災の影響でご入園されるお客様が激減してしまうことを懸念して、近場の皆さまにまず楽しんでもらいたいという考えのもとに行ってみたのですが、遠方から高速を利用してご来園いただいた方のご不満は当然と思いますし、近隣の方でも身分証明書が無い場合の対応など、様々な苦情がありました。

でも、今まで通りでは更にお客様が減ることはわかっていましたし、優待するにしても、もっと違った方法があったかも知れない。というのも、後になっての意見です。様々な問題点はありましたが、今回とにかくやってみようと、一歩を踏み出せたことは良かったと思います。

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そしてこの優待で、近隣の方が何十年かぶりにご来園いただき、近場にもこんなに良い所があったんだと仰ってくださったり、天浜線を使って掛川から期間中5回も6回も足を運んでいただいたおばあちゃん。袋井だから今年は本当に楽しませてもらっていますと話されたカメラマンの方など、ほんとうに、喜んでいただいた方も多くおられたのです。

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また私たちも、実を申しますと、花菖蒲なんてもう時代遅れの花で、そんなものでお客様なんて集まらないよ。と、半ば諦めかけていたのです。特に掛川花鳥園が出来てからは、やっぱり動きのあるものでないと今の人の心は掴めないのではと。

でも、こんなにも大勢のお客様にご来園いただき、その皆さまが口々に、きれいだね~と歩きながら話されておられるのを何度も聞き、やっぱり時代は変わっても良いものは良いんだ!と、ものすごく励まされました。

私としては、このことが、今年一番の収穫でした。 当園は花菖蒲をやってゆくべきなのです。

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そして今年は、6月10日に、この風景を写真に残すことができました。

来年は、今年よりさらに綺麗な花菖蒲を育てて、また皆さまをお迎えしたいと思います。これから夏場の暑くて辛い作業が日々続きますが、年に一度、こんなにも美しい光景を自分たちの手で作り上げることができて、それをご来園いただいた皆様に楽しんでいただける。考えてみれば、かなり良い仕事なんじゃないかな?と思います。

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花菖蒲園としては今日で今年は区切りとなりますが、園内の温室と庄屋屋敷は、今年はこれまで通り開けていくことになりました。

7月からも、花喫茶としてご利用いただくことができますので、どうか宜しくお願い申し上げます。

なお、このブログも、今後は1週間に1回のペースで更新してゆきたいと思いますので、今後ともよろしくお願い申し上げます。

7月からも営業します 

6月29日 ブログ・写真担当西村です。真夏のような暑い日が続いてますが、すでに夏バテという方もいらっしゃるのではないでしょうか?

さて、加茂花菖蒲園では、ブログやホームページなどでこれまでお話したとおり、7月以降も温室の喫茶コーナー加茂荘屋敷を開くことになりました。

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花を見ながら、ゆっくりお過ごしいただければと思います。

喫茶コーナーの傍には、お土産のほか、シーズン中ご好評を頂きました、花苗の販売も継続します。

特に花苗では、園内で展示しているベゴニアストレプトカーパスのほか、当園オリジナルのアジサイをお求めやすい価格で販売いたします。



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また、今年のように暑い日には、加茂荘屋敷はいかがでしょうか?

山を背にして建つ屋敷は、いつも涼しく、時折聞こえる野鳥の声が心を癒してくれます。

座敷ではお茶とお菓子を500円でお出しします。



今のところは、このような形で進めますが、お客様の入り具合を見ながら考えたいと思います。


皆さま是非お越しくださいね。

28日の園内景 

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6月28日 ブログ・写真担当の西村です。今日は28日の園内の様子をご紹介いたします。

昨日までの予報では雨のはずだったのですが、ここ数日の天気と変わりなく、良く晴れました。今年の梅雨は雨が少なく、真夏のように暑いですね。。

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写真を見るとわかるように、地植え圃場の花はかなり少なくなりました。 風の香り 大水青(おおみずあお) 神戸 など極遅咲きの花がまばらに咲いています。

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一方、スイレン池にある花菖蒲はすべて鉢物で、花が終われば入れ替えをしますので、6月いっぱいの閉園まで見ごろです。ただ、暑さと強い光で花に元気がなく、夏バテ状態になってしまっています。

今年の花菖蒲は5月が低い気温で推移したため、地植え・鉢物とも、花の持ちが非常によく、6月下旬過ぎでも見ごろが続きました。
特に鉢物だと、去年では開園期終盤には入れ替えの鉢すら用意できないほど咲き終わった鉢が多かったのですが、今年は閉園まで鉢の入れ替えができそうです。

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外の花で、暑さにも負けず元気で咲いているのは、スイレンとミズキンバイです。

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太陽の光が大好きなミズキンバイ。去年、数枝を池に挿したところ、畳3畳分くらいまで広がってしまいました。青々とした葉っぱと、鮮やかな黄色い花が非常にかわいい湿地の植物です。一応、日本の絶滅危惧植物なんですよ。

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最後に温室のベゴニアたち。温室内ではベゴニアやアジサイ、ストレプトカーパスなどが見ごろですよ。


園内のアジサイ 

6月27日 ブログ・写真担当の西村です。ここ3・4日、梅雨の時期なのに極端に暑い日々が続いていますが、皆さん体調のほうは如何でしょうか?

園内の花菖蒲は見ごろも過ぎ、花数が少なくなりましたので、園内のアジサイを紹介したいと思います。

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まずは温室から。この花は 03-19A という通し番号が付いています。てまり咲きでボリュームのある花は、白地に水色の覆輪ぼかし。八重が多い当園のアジサイとしては珍しく一重です。淡い水色がなんとも涼しげでした。

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こちらは細い花びらと星のような花型が可愛らしい H10-4 。出る枝皆、花がついていて花付きが非常に良いみたいです。

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まるで小町のような濃い紫色が目を引く、 H10-1 。花びらの中心線に沿って、青紫色のすじが入っているあたりも、酸性条件で育てた小町の花とよく似ています。ラベルには交配親が不明となっていましたが、小町あるいは小町の親が入っているのでは?


ここからは、外の地植えのアジサイをご紹介いたします。

このところの暑さにより、外の地植えのアジサイは夏バテ気味です。明日は雨なので、かなり回復するでしょうが、撮影した27日は元気のない花が多かったというのが実際です。。

それでも健気に咲いている品種もたくさんありました。

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こちらは そよ風 という品種。鮮やかな青から紫色の花を咲かせていました。花びらは独特のちぢれがあります。咲き始めは黄色っぽく、咲き進むにつれて鮮やかな色が乗るようです。

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人気が高い てまりてまり も愛らしい花を咲かせました。丸みを帯びた小さな花が集まって、てまり状に咲く様子はとても可愛らしいです。

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こちらも人気が高い こんぺいとう 。この花は、特徴の白覆輪があまりはっきり出ていませんでしたが、濁りのない深い青色がとても美しく、思わず写真を撮ってしまいました。


温室内のアジサイは6月いっぱいの開園期間中見ごろが続きます。外のアジサイは、晴れて気温が高くなるとバテテしまいますので、朝方ご覧いただくと良いかと思います。

花菖蒲の株分けと、思ったこと 

写真とブログ担当の永田です。

花菖蒲の開園も終盤となり、裏方では、この季節から秋までずっと行われる、花菖蒲の株分けが始まりました。

花菖蒲という植物は、植え付けて年月が経つと株が増えるに従って生育が悪くなってきて、株分けをしないで数年以上経ると、いずれ消滅してしまう性質を持っているので、株分けは必ず行わないといけません。

株分けの方法を簡単に紹介すると、

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まず、花が咲き終わった茎を根元から切り取ります。

ハサミの位置は、写真より、もっと地際がいいです。

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そしてハサミや包丁で、切り取った花茎の基の部分を中心にして、花菖蒲の根茎(白く見えている部分)を切り裂きます。

そして切り裂いた部分から、株を分けてゆきます。

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1本から2本に分けた苗を、葉を根元から30cmくらいのところで切って、10cmくらいの鉢に植え付けます。

土は、身近にあるものでいいです。土のなかに肥料は入れません。

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そして出来上がった鉢を、日当たりのよい場所で栽培します。

水のなかに漬けては絶対にだめです。花菖蒲園へ行くと水のなかに生えているので、水がないと育たないと思っている人が大勢いますが、普通の植物同様の栽培方法で大丈夫です。水が多すぎると根が腐ります。水は上から一日一回あげるだけで十分です。

そして植え付け後、およそ1ヶ月あとから肥料を与えます。肥料も一般的なもので良いです。夏じゅうたくさん与えると、秋には立派な株になるので、そうなったら一般には地植えか、鉢なら直径21cmくらいの大きさの鉢に植え換えます。

そうすると、翌年立派に花が咲きます。

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ということで、これから秋の彼岸頃まで、花菖蒲の株分けが続きます。

これから毎日、来る日も来る日もずっと株分けをして、そして暑さの厳しい真夏に花菖蒲園の田んぼを耕して、盆過ぎから花菖蒲園へ花菖蒲の苗を植え付けます。

暑い日々の中、炎天下での作業が続きます。


そんな作業を行ってくれるのは、みんなパートの人たちです。ですから、今年の花がすばらしかったのは、この人たちが昨年に暑いなかで辛い作業を行ってくれたからです。

そのとき、正社員の自分は何をしていたのか?と思うと、花鳥園のブログの写真撮影とか言って、ただその上に胡坐をかいていただけのようで、そんな事が情けなくなったので、今年は自分も植え替えをすることにしました。

当園は、花菖蒲園なのですから。

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実際半日やっていても、株分けは単調で辛い作業です。でも、ことしはずっとやるぞと思っています。


株分けの作業をしながら、ふと上を見たら、ツバメのヒナがたくさんいたりします。

今年は巣立ちがちょっと遅いようです。 でもだいぶ大きくなっているので、もうすぐ巣立ちかな?

地植えのアジサイ園より 

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6月25日 写真とブログ担当の永田です。

一昨日、昨日と30℃にせまる暑さになりました。日ざしも強く、こうなるともう花菖蒲は残念ですが見られません。鉢物圃場部分は、まだ蕾も多いので、咲き終わってしまったわけではないのですが、高温と強い日射に照らされると、花菖蒲は花がしおれてしまうのです。でもまた梅雨空になれば、花は回復してきます。

ということで、6月も末になり園内のアジサイも見ごろになってきましたので、きょうもアジサイの写真を並べてみました。

上のアジサイは、当園育成のまだ名前のないもの。かなり昔の作出で、園内に植えられていて、個人的には気に入っている花です。

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先日もご紹介したものと同じ株のダンスパーティー。まだ草丈も低いので、カーペット状に、ちょっとオキザリスのような格好で咲いていました。

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こちらも未命名の品種。私は初めて見る花ですが、こういうアジサイの八重咲きも、これだけ品種が増えて来ると、ただ八重というだけではイマイチなんでしょうか。

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こちらも未命名種・・・と思われます。※ラベルがなかったので・・・

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先日もご紹介した、酸性の土壌で咲いたモナリザ

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宵の星 アルカリの土壌であれば赤く咲いた花は見たことがありますが、こういう花色のほうが良いな・・と思いました。

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このアジサイの圃場は、花菖蒲園のいちばん奥と、古寺の下にあり、全部で300株くらいが植え付けられています。

今年は植え付けたばかりですので、まだ大きな株にもなっていないし、品種によっては直射日光下には向かず、花が焼けてしまっている品種もありますが、今年以降、改善してゆきたいと考えています。



6月24日 園内景 開花状況 

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6月24日 写真とブログ担当の永田です。

3日前からものすごく暑くなり、花菖蒲もほとんど生き絶え絶えのような暑さと日ざしですが、それでも今の状況ということで、一枚ご紹介いたします。

数日前までは、この季節にしては嘘のように凌ぎ安かったのですが、昨日からいきなり真夏になりました。こうなってしまうと、花の咲きぶりどうのというより、花菖蒲を観賞する気分ではなくなってしまいます。

これまでの気候が涼しかったので、まだ鉢物圃場部分は蕾も残っています。ですからまた梅雨の曇り空になれば、綺麗に咲きだしてきますが、梅雨も半ばになって来ると、降れば土砂降り、晴れれば真夏になりますので、如何せん花菖蒲の季節ではなくなってきます。

でもこれは仕方ないです。花菖蒲は日本の梅雨という季節のなかで、一瞬、夢のように咲き誇る花です。そういう光景を、今年は多くのお客様にご覧いただきましたし、私もたくさん写真に納めましたので、これで良しとしましょう。


逆に園内では、アジサイの花が見ごろを迎えています。温室のアジサイの展示も、7月中旬頃まで楽しめます。

でも、きょうはちょっと暑いかな。曇ってくれれば良いのですが。

アジサイ ダンスパーティー 

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写真とブログ担当の永田です。

当園で作出した、アジサイ ダンスパーティーの写真を、下記のフェイスブックサイトに貼り付けておきましたので、またご覧下さい。

アジサイ ダンスパーティー


でも、ダンスパーティー 今年は人気が高すぎて、売り切れになってしまったんです。

アジサイ 小 町(こまち) 

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6月24日 写真とブログ担当の永田です。きょうは当園のアジサイの中から、小町(こまち)という品種を取り上げてご紹介します。

小町は当園の品種としては初期の頃の作出品種のひとつで、2000年頃には増殖してタキイのカタログでも販売されていました。

この品種は当園のアジサイのなかでも異色な存在で、濃く美しい花で私も好きな花の一つです。

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同じ小町です。アジサイは土の酸性土によって花の色が変わる性質があり、酸性土が強いと青色に、アルカリ性が強いとピンク色になります。小町はもともと花色が濃い品種なので、土の酸性、アルカリ性でこれほどまでに花色が変わります。

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ですが、中性で咲かせると、ボケたような変な薄紫に咲いてしまいます。

ですから、この花は、酸、アルカリのどちらかの土で作ると良いと思います。

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アルカリ性の土では、鮮やかな赤色に咲きます。 こういう色を出すためには、春先に消石灰を少量土の表面に撒きます。

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紫の花弁に濃青のストライプが入った小町

青紫に咲かせたい場合は、鹿沼土、赤玉土など、酸性の土を土に混ぜますが、だいたいが日本の土壌は酸性に傾いていますので、青紫に咲かせたい場合は、そのままでも青く咲くと思います。

このような赤、青をはっきりさせたい場合は、市販の、アジサイの肥料を使ってみるのも良いかも知れません。検索してみてください。楽天でいっぱい売っています。

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でも、花色はほんとうに微妙で、写真のような、ちょっと暗紅紫のクリスマスローズを思わせる色に咲くこともあり、こんな色、どうしたら・・・・と言われても、ちょっと困ってしまいます。


小町は、生産者が作るアジサイとしてはイマイチ難点があるのか、生産者はあまり好まないようで、ダンスパーティーやてまりてまりほどフラワーショップには並ばないので、そういう意味では一般にはあまり普及していません。

でも面白いアジサイだと思います。

このアジサイは、園内の売店で販売されていますし、ホームページから通販も可能です。

婦人画報の取材がありました 

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6月23日 写真とブログ担当の永田です。

きのうの22日、庄屋屋敷内で婦人画報の取材がありました。上の写真は屋敷内で生けられた花菖蒲です。

この取材は、来年の婦人画報5月号で、「花菖蒲、あやめ、杜若と日本人」というテーマで、端午の節句にちなんであやめの文化を紹介するというもの。

当園では、加茂荘の長屋門の菖蒲葺や、菖蒲酒を撮影しました。

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この花を生けた古流理恩会家元の宇田川理翁氏。

花菖蒲を生けるには、やはりこのような小輪の品種が向きます。品種は長井古種の村祭(むらまつり)

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当園所蔵の花菖蒲柄の大きな重箱も撮影されました。

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長屋門に掛けた菖蒲(ショウブ)。菖蒲は、端午の邪気を退ける霊草。剣のように尖った長い葉と、芳しい香気に僻邪の霊力があるとされました。

それを門に掛けたり、軒に葺いたりすることは、正月の門松同様、それから先へ邪気が入れない魔よけの意味があります。

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この菖蒲の根を日本酒に浸して作る菖蒲酒(あやめざけ)の作り方も撮影されました。

端午の節句の厄除けのお酒です。

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そして、そのお酒を竹の猪口に注ぐ様子も。

このように、当園なら普通に撮影できる菖蒲の文化を撮影されました。


菖蒲の文化は奥がとても深く、難解で、付け焼刃の知識ではなかなか纏めることが難しいテーマです。来年の婦人画報5月号が楽しみですが、この文化を正確に紹介できるか、ちょっとだけ、心配にも思いました。


青い花 濃いピンクの花 

6月22日 写真とブログ担当の永田です。

今回は、今年の開園シーズンを通して、花菖蒲を見てきて、思ったことを書いてみます。


昔、もう20年以上前、その当時で、花菖蒲は改良されつくしてしまって、今後さらなる展開はないのではないですか?と言われたことがありました。その時は、自分も半分はそう思っていました。花菖蒲は江戸時代より300年も改良されてきた花で、花の大きさも原種とは比べ物にならないくらい大きくなっているし、2000品種もあるし、花型も秀麗で、もうあとどこを改良するんだ・・・と。

でも、それからいままで改良を続けてきて、園内にはその当時無かった品種が増え、それらの品種が織りなす園全体の景色を見て、あの当時とくらべ、確実に花菖蒲園の色彩が変わってきたなと、今年の園を見て思いました。

その当時は、花菖蒲は一輪の花の美しさ、秀麗さがまず大切と考えていました。趣味家の多くも肥後系の極大輪花に注目していました。つまり花一輪を見ていたわけです。

でも、花菖蒲園でこの花を見続けるうちに、花菖蒲園に植え付ける品種は、まず性質が丈夫で草丈が高く鮮やかな花色の品種が大切だと思うようになりました。

また、花菖蒲には藤色、ピンク、白地に絞り、白地に紅紫覆輪など中間的な淡い品種も多く、近くで見れば微妙な色彩が美しいのですが、それを品種が違うからと花菖蒲園に多く植え付けると、遠目には全体に白っぽくなって見え、ボケたような花菖蒲園が出来上がってしまうのです。

遠目にも美しい濃い色彩。特に明るく濃いブルーや濃いピンクの、鮮明な美しい色彩の品種が少なかった。ですからそういう品種を多く作りたいと思い、10年くらい前からその当時にあった品種をもとにして交配してきました。

花菖蒲の品種改良はそれほど難しいものではなくて、交配してタネを採って翌年い播けばその次の年には咲きますが、たくさんの実生花の中から良い個体を選抜して、その一株をたくさん増やして、花菖蒲園で満足に色彩として目立ってくるまで、およそ10年くらい掛かります。

ほんとうに気の長い仕事です。

10年前、濃いブルーや濃いピンクの品種が園にたくさんあったら、もっと美しい園になるな・・と思って交配しだした結果が、今年になってやっと徐々に表れてきました。

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そして今年も、そんな思いで交配しておいた中から、青い美しい花が咲きました。

この花は花の大きさは13cmくらいで、花菖蒲としては中小輪。花型も単純です。でも、とても美しく深いブルーで、そして何より草丈が高く、最初の段階ですでに10本程度に増えているほどよく増える個体でした。

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上の花の開花2日目の様子。

花菖蒲はどんな品種でも、咲いてから時間が経つに従って花が大きく伸び広がる特徴があります。でもその分、開花初日の濃い色彩は薄まってゆきます。


こういう花型の平凡な花は、昔の、肥後系全盛の時代ではあまり良い花とは考えられなかったと思います。その当時は肥後系の整った気品ある花型が美花の基準でした。育種家の先生も、整った花型を第一に考えていました。ですから逆に園にたくさん植えられた場合の美しさを考えて育成された品種が少なかった。

当園の社長の花菖蒲の師の故平尾秀一先生が、昭和40年代に鮮やかな色彩の江戸系の品種に着目しだしたのが、始まりでしたが、それでも花型の良さを求めていました。

この花は、花型よりも丈夫さとか草丈の高さ、そして何より色彩の鮮やかさという発想の上にある花です。この花が1000株に殖え、園にたくさん植えられたとき、その部分は鮮やかな青い色で埋まります。

それを想像するととても楽しくなります。そんな意味で、今年いちばんの新花でした。

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同じ思いで選んだ青い花。こっちの花は直径が18cmほどもある大きな花で、花も八重で一輪の見栄えは良いで一般にも好まれそうです。でも、こういう花は一面に咲きそろわないことも多いので、数年作って殖え方とか群れて咲いた時の存在感とかを見て行かないとと思っています。

それで結果、後になって、ダメだ・・ということで処分してしまう場合もあります。

でも、色はとてもきれいでした。

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これらの深いブルーをさらに美しく見せるのが、濃いピンクの花ですが、濃いピンクの系統は草丈が低く性質の丈夫でない肥後系を元に育成されているため、その性質が抜けません。丈夫なものを作ろうとすると花色が薄いものになりがちなのです。

この写真の花は、今年の実生の中から咲いたとても濃いピンク。でも草丈がやや低いので、結局取り上げませんでした。

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こちらは、5年くらい前に選抜した濃ピンクの個体。一株が今40株ほどに殖えてきました。数年かかってここまで殖えて来るわけですが、ここからは殖えるペースは速くなってきます。

このあたりが不思議で、100株程度まで殖えるのに、かなり時間が掛かります。でもそれからは順調に増殖するんです。

これまでの地植えの向く濃いピンクの花より、さらに濃いピンクの花で、この花がいちめんに殖えて咲いたら、とても美しい光景が広がると思います。


これら、いままで10年以上をかけて行ってきた花菖蒲の改良は、鮮やかな色彩の青い花と、性質の丈夫な濃いピンクの花で、花菖蒲園をより鮮やかに美しいものにするという観点から行った改良でした。

別に難しい育種技術を用いたわけではなく、自分が気に行った花を選んで来ただけです。でも、20年前に、花菖蒲は改良され尽くしてしまって、今後新しい展開は見込めないと言われたことが、今はそうではなかったと思っています。

改良にはほんとうに様々な方向があるので、それに向かって地道に進めば良いわけです。改良され尽くした・・と思わなければいいのです。

私は、花菖蒲の改良なんて誰でもできると思っています。でも実際はそういうことが可能な環境にいたことが大きいのです。その環境のなかで、地道に楽しみながら作ってきただけなので、それによる気概とかそれで自分の城を作りたいとか、全く思っていません。花菖蒲管理の片手間なので、育種といっても別段余計に費用も掛けていません。そしてそういうことがこれまで出来たことは、とても幸せだったと思っています。

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※ 6月8日撮影

来年は今年よりさらに深いブルーや濃いピンクの花を園にたくさん植えて咲かせようと考えています。そして引き締め役の鮮やかな黄色も。7月からの植え替えの作業はとても辛くしんどくて、作業してもらうスタッフに毎年申し訳なく思います。暑い真夏の季節は作業も休み休み、熱中症にならないようにしなければなりません。

そうした苦労があって、一年に一度、ご来園していただくお客様に喜んでいただいています。

地植えにしたオリジナルアジサイより 

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6月21日 写真とブログ担当の永田です。先日もご紹介した、地植えのアジサイの見本園より、地植えにしてみた当園のアジサイをご覧いただきます。

上の写真はダンスパーティー。この品種はもともと赤色系の品種なので、地植えにしても明るい赤味を含むピンクに咲きやすく、当園でも多くの株がこの色で咲いています。

温室で栽培された花より小型ですが、可愛らしく花数も多いのでにぎやかで人目を引きます。

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同じくダンスパーティーです。酸性の土壌で咲いたため藤色がかって咲いた株です。

なお、ダンスパーティーはとても人気が高く、園内の売店でも、ネットのほうでも品切れとなってしまいました

園内でも希望されるお客様が多いのですが、本当に申し訳ありません。昨年の夏場に数千鉢の苗を作ったのですが、予想以上の好評で完売でした。ダンスパーティーは今のところはこの夏場に挿し木した苗が出来上がる来年の春まで販売できない状態ですが、場合によっては生産者から購入するという形で、苗を確保することもあると思います。

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エーゲ海という品種。比較的小輪のガク咲きで派手な品種ではありませんが、花の中心部の両性花が青く色づいて、名前はここからかな?と思いました。

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こちらも酸性の土壌で青系に咲いた初 恋(はつこい)という品種。アルカリ性の土で作った白地に紅の縁取りの花はよく見ていましたので、新鮮な感じがしました。

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地植えのアジサイ圃場には、様々な品種が植栽されており、地植えに向く品種、そうでない品種もこうして植えてみることでわかってきました。写真はホワイトキング。直径30cmにせまる大きな花の集合を見せますが、炎天下では花弁が写真のように焼けやすいようです。この傾向のある品種は、本種以外にも何品種かありました。

こういう花弁が焼ける傾向のある品種は、地植え、特に炎天下には向かないですね。

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そんな中で、しっかり咲いているなあと思ったのがこのメロディーという品種。派手さはないですが、大きな玉咲きで地植えでもしっかり開花していました。

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このアジサイの見本園は、昨年造ったばかりで、部分的にまだ今年は株も小さく見栄えがしないところもありますが、今後大きな株に仕立てて、来年のシーズンにはしっかりとした見本園になるよう、手入れをしてゆきたいと思っています。

百合子、ダスヴィダーニャの静岡県共通観賞チケットをプレゼントします。 

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6月20日 写真とブログ担当の永田です。

18日から、静岡の七間町のミラノ1で上映されている、映画「百合子ダスヴィダーニャ」の静岡県共通観賞チケットを、先着5組10名様にプレゼントいたします。

応募方法
◎ ご希望の方は、このブログのコメント欄に、○お住まいの地域、○お名前、○加茂花菖蒲園にご来園される日、○メールアドレスを書き、ブログ管理者のみに送信の形でコメントをお送りください。

◎ こちらからメールにて受付完了の通知をお送りした後、加茂花菖蒲園のご入園受付にて、観賞券をお渡し致します。


映画は6月18日から2週間程度の上映とのことです。このため、加茂花菖蒲園にご来園され、かつ、映画も見たいという方が対象になり、そんなにいないのでは・・・ということで、先着5組とさせていただきました。もっと早くこの企画を思いつけばよかったのですが。 今からでも間に合う方、よろしければご応募ください。

5組の方が応募され次第、このブログ紙面にて締め切りをお伝え致します。※現在一組様にお渡ししました。


なお、この映画は、現段階では期日未定ですが、今秋以降、浜松でも上映が行われる予定です。県下共通の観賞券なので、その場合でも使用することができます。




映画『百合子、ダスヴィダーニヤ』を支援するブログ
http://d.hatena.ne.jp/hamanosachi

「映画『百合子、ダスヴィダーニヤ』と浜野佐知監督を支援する会 静岡」のブログ
http://blog.livedoor.jp/yurikoshizuoka/

旦々舎 ダスヴィダーニャページ
http://www.h3.dion.ne.jp/~tantan-s/YurikoTop.html



6月19日 園内の風景 

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6月19日 写真とブログ担当の永田です。

きょう、6月19日の花菖蒲園の様子です。きょうは日曜日で大勢のお客様にご来園いただきました。本来なら、もっと温室内とか各所の様子をお伝えすべきですが、今回は忙しかったので花菖蒲園だけで、簡単になってしまい申し訳ありません。

上の写真は地植え栽培の花菖蒲圃場ですが、昨日も申しましたように、開花が終盤となってきました。でも、花菖蒲は桜とちがって一度にすべての花が咲き終わってしまうわけではなく、早咲き、遅咲きいろいろあるので、徐々に咲き終わってゆきます。

そんなようすが上の写真からも読み取れると思います。右端の品種は終わってますが、その隣の白っぽい花はじゅうぶん見られる。花菖蒲とは、品種によって開花する時期が微妙に異なっているのです。

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加茂荘の蔵を背景に。この写真でも左下の品種は咲き終わっていますが、まだ満開の品種もありますよね。

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写真を撮りながら歩いていると、「きれいだね~」という声がよく聞かれます。でも「いちばん良い時はいつだったのですか?」というご質問も。

感じ方は人それぞれです。

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入れ替えのできる鉢物の花菖蒲園は、浅い池になっていて、メダカやザリガニ、おたまじゃくしもたくさんいます。お子さんには断然こちらのほうが楽しいみたいでした。

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この鉢物の花菖蒲圃場は、まだこれからが開花最盛期になります。今ようやく中咲きが見ごろになったところで、今年はやはり開花が遅いです。

これから6月の下旬は、地植えの花菖蒲が終盤で徐々に咲き終わってゆくに従って、鉢物の花菖蒲とアジサイが見ごろになって来ます。

6月18日 園内景 開花情報 

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6月18日 写真とブログ担当の永田です。 きょう6月18日の開花情報をお伝えします。

写真は地植え花菖蒲田ですが、やはり開花が終わりかけてきました。こうやって遠目に見るとまだまだ咲いていて、けっこう綺麗だったりするのですが、近くで見ると咲き終わった花が目立ちます。今年は涼しいので、20日頃までこの地植えの部分が見られるかな・・・と思っていたのですが・・。

咲いている花の数は例えば6月初め頃と比べても圧倒的に多いのですが、全体のフレッシュ感が無くなってきます。

ここらへん、一般的な花の名所では「まだまだ見ごろです。」とか言って商売をするのですが、終わってきたものは終わってきたのだし、嘘は書きたくないので、はっきり書きます。

生物なので、見ごろもあれば、開花の終わりもやっぱり来ます。

でも、初めてご来園される方と、私たち毎日見ている者の感覚は違うと思いますので、初めて来られるかたであれば、そんなに気にならないのかも知れません。このあたりは人により感覚の違いがあり、自分もほかの花の観光地へ行けば、開花終盤でもじゅうぶん楽しむことができたりします。

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それでもこちらの鉢植えの部分は、入れ替えができるし、鉢植えは地植えより開花が10日ほど遅く、これから見ごろを迎えるので、花菖蒲園全体としては、6月いっぱいまで花を楽しむことができます。

なお、こちらの鉢植えの花菖蒲は、ポットに入っていて簡単に取り出すことができ、どの品種でもご購入いただけるようになっています。

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きょうは昼頃から雨が降り出しましたが、当園は屋根下の部分も多いので、雨にぬれることもありません。

この休憩所では、みなさん当園の庄屋弁当とか、おはたきもちやよもぎ団子を召し上がられていました。

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それに、温室のなかも花でいっぱいなので、今後梅雨の雨が続く季節になっても楽しめます。温室内では咲きだしたアジサイの品種ものの苗がたくさん販売されています。アジサイファンには今が購入の機会です。

この温室は、6月以降も喫茶店として無料で開園する予定です。

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花が終わりに近づいて来たとはいへ、今年は例年よりかなり涼しいので、花がとても長く保っています。花菖蒲園の入り口付近の鉢物の部分は未だに蕾も多く、フレッシュな感じがあります。

鉢物の花菖蒲田で、咲いてきた赤い日の出鶴。紫の平咲き紺紫という品種。ととても綺麗なコントラストを見せていました。

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終盤の露地植えの花菖蒲田で、梅雨の雨にぬれる風の香りという品種。花菖蒲は雨もまたよく似あいます。

この品種は晩咲きで、花菖蒲の季節が「変わりはじめて」いる時期に咲くことから、この名前を付けました。

美しい空色で、草丈も高いし繁殖力も良く、開花期間も長い、花菖蒲園には最適の品種です。当園で作出した品種ですが、今後の当園は、こういった本当に花菖蒲園に向く品種を園内に植えて、より美しい鮮やかな花菖蒲園を作ってゆきたいと思っています。この品種は、濃い水色の大水青や、半八重の潮風、濃い藤青色の八重紫雲とともに、今後の当園の主力になる品種です。


露地植えの花菖蒲はやっぱり終わりに近づいてきましたが、アジサイも見ごろを迎えてきたところですし、今後月末まで十分楽しめると思います。

花売店のアジサイ 

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6月18日 ブログ・写真担当の西村です。今日は温室の花売店で売られているアジサイ苗をご紹介いたします。ここ、花売店では独自に交配したオリジナル品種のアジサイのほか、ベゴニアやフクシア、ストレプトカーパスなど園内で展示されている、花の苗を販売しています。

当園のアジサイは庭木に向くよう交配されてきたため、生育旺盛な品種がたくさんあります。花売店では販売用の苗と一緒に、大きく育った大株を展示していて、こんなに大きくなるの??と驚かれる方がたくさんいらっしゃいます。

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今年の6月にNHK趣味の園芸に当園のオリジナルアジサイが取り上げられました。

写真左の立て看板は、その記事をプリントアウトしたものです。多くのお客様より、たくさんの反響をいただいております。花売店のレジ前では当園のアジサイが載った、趣味の園芸6月号を販売しています。

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販売用の苗は10.5センチのポット植えです。販売苗の多くは800円と、かなりお買い得。当園以外ではなかなか見られない品種たちです。がく咲きからてまり咲き、青からピンク、白など姿、色とも様々です。

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ここからは今年より販売になったアジサイ新品種をご紹介します。写真はギャラクシーという、てまり咲きの品種です。非常に花着きがよく、枝の先には必ずと言っていいほど大きな丸い花がつきます。淡い花色をしていますが、外で育てると濃い花色となります。

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こちらは雨に唄えばというアジサイ。一つ一つの花は3から4センチくらいと小さいですが、白色の覆輪がはっきりしていて、地色と覆輪のツートーンが愛らしい品種です。こちらは一株1000円とかなりお買い得です。

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こちらはウェディングブーケというアジサイ。がく咲きですが、中の花まで八重になって、面白い花形になります。

他にも、ティンカーベルフラメンコなど今年新登場の品種がたくさんあります。

ご来園の際には、花売店を覗いてみてください。きっと気に入る品種がありますよ。

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園内のアジサイが咲き始めました。 

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6月17日 写真とブログ担当の永田です。6月も下旬に近づき、園内のアジサイも見ごろを迎えてきました。

昨年の夏場と、今年の早春に、花菖蒲園の東側の古寺付近と、花菖蒲園のいちばん南に当園で育成したアジサイを植え付けました。

当園が育成したアジサイは最近人気化し、ダンスパーティーなどは今年全国のフラワーショップで販売されました。当園のアジサイは、庭植えでも丈夫であるというところが一つの特徴になっていますので、園内にこれらのアジサイを植栽した見本園があっても良いのではないかと昨年考え、花菖蒲園の脇に植え付けてみました。

今年はまだ木が大きくなっていないものも多く、見栄えは今一つですが、来年には大きな株となってたくさんの花を付けると思います。

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モナリザという品種。この品種はこれまで私たちは鉢植えで栽培されたピンク色の花しか見たことがなかったのですが、地植えにしたところ土壌が酸性のため、鮮やかなブルーに咲きました。

この品種は地植えでもとてもしっかりと生育するようで、少し弱いハイドランジアみたいな品種と思っていたのですが、良い品種であることを改めて見直しました。

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雨の物語という品種。この花もブルーが似合います。

個人的にアジサイらしくて好きな品種です。

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春先に消石灰を軽く一振りして赤く咲いたギャラクシー。この品種はとても花着きが良く、株が花で埋まるように咲きます。

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同じギャラクシーですが、消石灰を撒かないともともとの土壌が酸性なので、こんな濃い紫に咲きます。

ギャラクシーは温室内で咲かせると薄いピンクに咲いたり、作り方で花色がとても変わりやすい品種のようです。

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山アジサイ系のロンド。この花も小型の八重咲きで可愛いです。

これらの品種以外にも、様々な品種が咲きだしてきました。実際に地植えにしてみると、鉢植えや温室栽培とはまた違った姿に咲いて来ます。地植えに適した品種や、実際に植えてみて不適だった品種もあります。

これから6月下旬のブログ記事は、ここの圃場で咲いているアジサイのネタを、何回かお伝えしたいと思います。

6月16日 園内景 開花状況 

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6月16日 写真とブログを担当している永田です。きょうは曇りから午後には梅雨らしいぱらぱら雨が降りました。でも6月の中旬過ぎに頃になると、例年ではかなり蒸し暑くなって来るものですが、今日は異常に涼しく、花菖蒲の花もこういう気候であれば長持ちします。

逆に今年はアジサイの開花が遅れています。

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きょうはお昼前から雨が降り出しましたが、梅雨らしい小雨でお客様も気にされていないようでした。長屋門前も傘がたくさん開いていました。

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梅雨の雨に花菖蒲も濡れていました。このくらいの雨であれば、花も痛まないし、雨の日もまた美しいです。この花は風の香りという品種。

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売店のアジサイの上にはアマガエルが止まっていました。このアジサイは雨の物語という品種です。

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6月中旬過ぎると、園内のハンゲショウが白く色づいてきます。 この白い葉が見られるようになると、花菖蒲のシーズンも徐々に終盤に近づいてきます。

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でも今年はまだ暫らく花が持ちそうです。写真は入れ替えのできる鉢物部分ですが、鉢物は露地植えより開花が遅く、これから様々な品種が咲いてきます。

明日は曇りだそうですが、今夜に激しい雨が降りそうで、そうすると明日の花は雨に打たれた後で良くありません。でも、一日経てば新しい花が咲きだすので、土曜日にはまた美しい眺めになりそうです。

百合子ダスヴィダーニャ 18日から静岡で上映です。 

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写真とブログを担当している永田です。

昨年の秋、加茂荘庄屋屋敷でもロケが行われた、「百合子ダスヴィダーニャ」という映画が完成し、この6月18日から、、静岡の七間町のミラノ1で上映されますので、ご紹介いたします。

これは、花菖蒲園とはちょっと関係ないネタですみません。

庄屋屋敷を使って、最近ではよく映画ロケが行われますが、この作品は昨年の秋にロケが行われたものです。

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百合子ダスヴィダーニャ パンフレット

この作品は、昭和時代の共産党の書記長 宮本賢治の奥さんで戦後のプロレタリア作家の宮本百合子がまだ若かった時代、彼女と運命的に出会ったロシア文学翻訳家の湯浅芳子との女性同士の恋愛、そして、その頃の百合子の亭主、荒木茂との離婚を通して、女性の生き方の一つの可能性を描いた作品です。

監督の浜野佐知氏が静岡県出身ということで、昨年の秋に熱海伊東から浜松までの数か所でロケを行い、静岡県だけのロケ地で製作した作品。当園の加茂荘の庄屋屋敷は、この映画のメインロケ地となりました。

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きょう、この映画の脚本の山崎邦紀氏が個人的に奥様が花菖蒲を見たかったということでご夫妻でご来園され、それじゃブログで18日からの上映を紹介しておきます。ということで、お知らせすることにいたしました。

この映画は自主制作映画でスタッフも15名ほどと少なく、約1週間ほどご一緒させていただいたこともあって、ロケが終わる頃にはスタッフと顔見知りになっていました。そんな意味で、とても印象深いロケでした。

オール静岡ロケとのことですので、静岡の方は是非ご覧いただければと思います。

18日から、静岡の七間町のミラノ1で上映されます。


映画『百合子、ダスヴィダーニヤ』を支援するブログ
http://d.hatena.ne.jp/hamanosachi

「映画『百合子、ダスヴィダーニヤ』と浜野佐知監督を支援する会 静岡」のブログ
http://blog.livedoor.jp/yurikoshizuoka/

旦々舎 ダスヴィダーニャページ
http://www.h3.dion.ne.jp/~tantan-s/YurikoTop.html

志戸呂焼の展示 

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6月15日 写真とブログ担当の永田です。きょうは園内の古寺で行われている、志戸呂焼(しとろやき)の展示をご紹介いたします。

志戸呂焼とは、掛川市近隣の島田市金谷町に江戸時代以前から伝わる陶芸で、約400年の歴史を持っています。渋い色彩ですが、そのなかに奥深い魅力を持ち、侘び茶が似合う陶器です。

当園で展示を行っておられるのは、金谷町に窯を持つ細井陶游(ほそいとうゆう)氏。氏は志戸呂焼の茶陶としての奥深さに魅せられ、以前は埼玉にて窯を開いておられましたが、約10年ほど前に今の金谷町に越してこられました。

ふくろうおじさんこと土屋誠一庵さんと古寺で行う「2人展」も、今年で3回目になりました。

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古寺の侘びた室内と、絶妙にマッチした茶陶の数々。普段は古びたがらんどうの古寺ですが、この焼き物にはほんとうに良く合っています。

作品は茶椀、茶入、建水、水指し、菓子器、花入等の茶陶およそ80点ほどが展示されており、それぞれ名称と価格が添えられ、ご購入できるようになっています。

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今年のお気に入りはどの器ですか? と、マスコミの取材のような表面的な質問に見せてくれたのが、この茶碗。飴釉が窯のなかで還元することによって、この微妙な色彩が生まれるそうです。

やや重たいことが多い志戸呂焼にしては、軽くて使い勝手も良い感じでした。4万円とのことですが、すでに売約済みでした。

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3年前に私が購入させていただいた茶碗の見込み。この何とも表現のできない微妙で複雑な景色は、登窯の中で火の当たり方や灰の被り方によって変化するそうです。光の当たり具合で鉄分が微妙に反射する、この渋い美しさには驚きました。細井氏の作品の全てがこういう感じというわけではないのですが、素人目に惹かれて購入させていいただいたものです。

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毎年拝見させていただいている、紅志戸呂の栗形花入。この深みのある渋い赤はなかなか出ないそうで、非売品です。

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細井陶游氏。落ち着いた気さくな方で、器について詳しい知識を持ち、丁寧に説明してくださいます。

堂内は心地良い初夏の風が吹きぬけ、外とは別世界のような落ち着いた趣を醸し出しています。ご来園の際には、ぜひお立ち寄りください。

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なお、細井氏の窯元へも、折がありましたらぜひ来ていただきたいとのことですので、よろしくお願い申し上げます。

志戸呂焼 質侶窯 細井陶游
〒428-0019 静岡県島田市志戸呂1069-4 電話:0547-46-2133


6月14日 園内景 開花状況 

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6月14日 写真とブログ担当の永田です。きょうの花菖蒲園の様子と今後の開花状況をご紹介します。

先週から開花最盛期を迎えている露地植えの花菖蒲は、少しづつ咲き終わり始めています。遠目には満開なのですが、近寄ってみると終わった花もある状態です。

例年、6月15日以降になると花が少なくなって来るのですが、今年は例年より4~5日開花が遅れていたので、今月の20日頃まで、まだ十分見られます。

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中咲きの藤絞り(ふじしぼり)という品種。このように咲き終わった後の茎も目立ってきました。咲き終わった枝を切ってゆくことで、園を少しでもフレッシュな状態に見せることが必要なのですが、開花の終わった花を摘む作業だけで半日以上掛かっており、枝切りの作業まで手が付けられない状態になっています。

咲いている花の数がとても多いのです。

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それでも、まだ殆ど蕾の状態で、開花していない品種もあります。写真は桜 川(さくらがわ)という極晩咲きの品種で、こういう晩生の品種もいくつか植えられているので、花がいっぺんに咲いて終わってしまうことはないのです。

それにしてもこの桜川は遅いですね。こういう晩咲きの品種をたくさん育成すれば、花菖蒲園の開花期間はさらに長くなります。

でも、この6月の中旬以降は、晴れれば真夏のように暑くなるし、雨が降ればかなり強い雨が降る季節なので、だんだんと花菖蒲を鑑賞する季節ではなくなって来るのです。

ですから、花菖蒲は6月の中旬までのまだ梅雨の序盤に見たほうが良い。という考えもあって、こういう極晩咲きの品種はあまり品種数を増やそうという方向ではありません。

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加茂荘の蔵と花菖蒲。次回に更新するときの、パンフレットの表紙用にどうかな・・と思って撮った写真です。人がいないところも撮りましたが、全くいないより、少し人影があったほうが良いような気がして、両方撮りました。

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この写真の中央の郭公鳥(かっこうどり)という品種は長く咲いています。花菖蒲は一本の茎に2輪の花を咲かせますが、2輪の花の下に枝がある品種は、その枝からも咲くので、その分、咲いている期間が長くなります。

この品種は小輪ですが、花色が美しい藤色がかる紫で、気に入っています。

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こちらは、入れ替えのできる鉢物圃場の部分。

鉢植えの花菖蒲は、なぜか露地植えより開花が10日程度遅れます。このため露地植えの花菖蒲が咲き終わっても、鉢植えの花菖蒲が月末まで咲いています。

草丈や花の大きさは露地植えには及びませんが、開花期間を広げるという意味で、この鉢植えの部分はとても大切です。


こうした鉢植えの花菖蒲もまだこれから最盛期を迎えるので、今年は6月末まで花菖蒲を楽しめると思います。

オリジナルアジサイの写真 

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6月14日 写真とブログ担当の永田です。

きょう一本目は、オリジナルアジサイのその後の様子について、ご紹介いたします。

園内では、昨年に植え付けた露地植えのアジサイも開花が始まってきました。上の写真は露地で開花したギャラクシーです。

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同じくギャラクシー。園内の露地植えの部分にも、ギャラクシーは多く植え付けられています。また春先に消石灰を撒いたことで、花色のたいへん鮮やかな濃赤桃色の株も見られます。

ギャラクシーは花がとても多く着き、たいへん見栄えが良い品種です。この株もまだ咲き始めの状態で、今後の変化を追ってご紹介してゆきたいと思っています。

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こちらは温室内で展示しているフラメンコ。苗も販売されています。この花の差し渡しは30cm近いでしょうか。温室内で育てたので大きく咲いています。

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優雅な感じの桃色花のコサージュ。ダンスパーティーと同じく、当園では90年代に育成された古い品種ですが、上品な花です。

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未命名の新花。淡い底紅色の花に咲いていました。

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咲き始めの状態からご紹介してきたモダンタイムスとミスヘップバーンとの交配種。 花が終わりに近づき、中央の両性花も咲ききって、とても詰まった状態で咲いています。

一つの花のまとまりのなかで、赤、青、そして緑と、とても複雑な花色で咲いていました。

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同じくモダンタイムスとミスヘップバーンとの交配種。同じ木に咲いていた別の花ですが、どうしてこんなに違った色に咲くのでしょうか。

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この花も咲き始めの頃からご紹介してきた、森の泉の後代の未命名種。花が終わりになって、緑色になってきました。

このようにアジサイは、花の咲き始めから花型や花色がどんどん変化するし、咲いている期間も、花菖蒲などとくらべはるかに長期間咲き続けるのが魅力ですね。


川勝知事にご来園いただきました。 

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6月13日 写真とブログ担当の永田です。

突然、驚かれたのではないでしょうか。 きょうは川勝平太静岡県知事にご来園いただきました。

川勝知事は静岡県では毎日のようにテレビニュースに登場するので誰もが知っていますが、最近は浜岡原発問題や静岡の茶葉問題もあり、全国に知られるようになりました。

後ろは当園園主の加茂元照です。

なぜ、当園に・・・と私も思いましたが、先月の末に知事の奥様が当園にご来園され、いいところだったから。ということで、多忙な職務を割いて1時間ほど園内をご観覧いただきました。

ブログへの掲載は、もちろん許可をいただいています。

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加茂荘の長屋門前で。ご来園されたお客様に声を掛けられる知事。知事はとても気さくな方で、終始にこやかにご来園されたみなさんに挨拶をされていました。

静岡県民ならみんな知ってる有名人なので、お客様もびっくりしておられました。

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庄屋屋敷のでいの場所で。右は掛川市の松井三郎市長。

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温室内では、当園のオリジナルアジサイを見ていただきました。

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ご来園されたお客様と握手。短い時間でしたが、同じ静岡県内で多くの花に囲まれ、お客様とのふれあいもあり、良い気分転換をされたのではないでしょうか。

本日はご来園いただき、誠にありがとうございました。これからも、静岡をより住みやすい安心して暮らせる県になるよう、お願いいたします。

きょうは大勢のお客様で賑わいました。 

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6月12日 写真とブログ担当の永田です。

きょうは、たいへん大勢のお客様で賑わいました。 まず、ご来園いただきまして、誠にありがとうございました。

きょうは近年にない人出になりました。これは、ことし近隣市町割引を行ったことが大きかったのですが、昨日の土曜日が強い雨で、行こうと思っておられた方が今日に集中したこと。また、今年はテレビCMをながしたこと。一昨日の夕方にテレビ中継があったことや、今年はマスコミ各局に何度も取り上げてもらえたことなど、いくつもの要因がかさなって、たいへんな人出になったのでは、と考えています。

駐車場も許容量を完全に上回ってしまい、ひどい時は駐車場に着くまで渋滞で40分かかったなど、たいへんなご迷惑をお掛けしてしまいました。これまでとは、ほんとうに想定外で、誠に申し訳ありませんでした。

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でも、花はいちばん良い頃で、聞いていますとあちらこちらで「きれいね~」という声が聞こえ、一年間作ってきた甲斐がありました。

写真は鉢物の花菖蒲圃場から南の方向を見たようすですが、人で向こうが見渡せないほどでした。

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温室のなかのオリジナルアジサイの展示。今朝がた見て回ったら、新しい花も咲いていましたので、また近日中にご紹介しますね。

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温室の喫茶コーナーも、とても賑わっていました。

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園内の花菖蒲苗の売店にて。

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園内の浅い池にはメダカやザリガニ、オタマジャクシもたくさんいるので、小さなお子さんにはこちらの方が面白いようでした。

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きょうは年に一度のお祭りのような一日でした。心配していた雨も無くて、ほんとうに良かったです。ご来園頂きまして、誠にありがとうございました。


さて、きょうの花菖蒲の開花状態は、露地植えが開花最盛期ですが、いちばんの状態からはわずかに2日ばかり過ぎていたようです。お月さまで言うなら、十六夜の状態だな・・と思っていました。

遠目には十分きれいなのですが、近づいてみると「終わった品種もあるな・・・」という感じです。

明日からも、今週は徐々に露地植えの圃場は終わりに近づきますが、今月20日頃までは見られると思います。そしてその頃には地植えのアジサイや鉢物部分の花菖蒲がたくさん咲き、月末まで楽しめると思います。

アイシャドウアイリス 

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6月12日 写真とブログ担当の永田です。 昨日は強い風雨の後で一昨日のような光景が撮れなかったので、以前からしようと思っていた話をご紹介します。

上の写真は花菖蒲園の奥のほうにあるアイシャドウアイリス系の品種の植え込み部分です。

アイシャドウアイリス・・・・ 聞きなれない言葉ですが、これはヨーロッパ原産で日本にも多く見られるキショウブと、花菖蒲との交配によって育成されたものです。このグループは神奈川県相模原市に在住の育種家 清水弘氏によって、1990年代後半~2000年代前半にかけて多くの品種が作出されました。

キショウブと花菖蒲との交配は、以前から様々な品種がありましたが、この清水氏の育成したグループは、特に花弁の基部の黄色い目形模様の周りの紫褐色の縁取りが顕著なため、氏がこのグループをアイシャドウアイリスと名付けたものです。

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古 城 (こじょう)

このグループは、キショウブの黄色と、花菖蒲の紫やピンクなどとの交配によって、これまでの花菖蒲には見られなかった花色が多数存在します。

花弁に基に、アイシャドウのような模様がありますよね。 

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黄 芯(おうしん)

でも、やはりキショウブ譲りの黄色い花色の品種が多いですね。この品種もとても鮮やかな黄花を咲かせます。

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竜王祭(りゅうおうさい)

でも、なかにはこんな花菖蒲に近い花形の品種もあります。

どの品種も花の大きさは、大きくても13cmほどで、花菖蒲としては小輪の部類に入りますが、一本の花茎に多くの花が咲くので、花菖蒲よりもずっと長期間割き続けます。

そういう意味では、花菖蒲園向きの系統です。

色は・・・花菖蒲らしくないですが・・・・

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赤 熊(あかぐま)

中にはこんな珍しい花色の品種もあります。この品種は花色はすごいのですが、繁殖が悪く殖えません。

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紫雲竜(しうんりゅう)

この花は珍しい鮮やかな紫色に咲きます。 この品種はわりと殖えてきました。

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花の楽園(はなのらくえん)

この品種も花菖蒲タイプのとても美しい花なのですが、増殖が思わしくありません。

こんなふうに、品種によって殖え方とか、いろいろあるんです。


このアイシャドウアイリスの系統は、当園にも現在100品種ほどがありますが、実際に地植えしてみると、繁殖が悪かったり、草丈が低かったり、品種は多いのですが大同小異でどこが違うかわからないようなものまであるので、当園で淘汰して優良なもののみを残す方向で考えています。

それでも、この系統は、今までの花菖蒲にはなかった、新しい色彩を花菖蒲園に加えてくれた、これからの花菖蒲の系統です。

彫刻家 土屋誠一さん 

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6月11日 ブログ・写真担当の西村です。今日は、長いお付き合いになる、彫刻家 ふくろうおじさん こと 土屋誠一さんをご紹介いたします。土屋さんは、姉妹園である掛川花鳥園にて、土曜・日曜に石ころ彫刻の展示販売を行っています。

ふくろうおじさんのブログはこちら

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加茂花菖蒲園の開園期になると、同じく芸術家で陶芸家の細井陶游(ほそいとうゆう)さんと共に、2人展と称してそれぞれの作品を展示しています。

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古寺の敷地とお堂の中には、土屋さんが制作した石のお地蔵さんが展示され、今年は運が良ければ、お地蔵さんの製作の様子もご覧いただけます。

お地蔵さんを作っているとチン、チン、チンと、石を削る小気味よい音が響きます。

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この日、静岡だいいちテレビさんの取材があり、花菖蒲とともに、土屋さんのお地蔵さん作りの様子を収録していました。

放送予定は未定だそうですが、静岡県下で夕方に放送されるevery.しずおか(午後5時50分から6時16分)にて放送される予定です。

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小気味よい音に誘われて、たくさんのお客様が足を止めてらっしゃいました。

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私は、午後1時よりお地蔵さんを作る様子を見ていました。ちょうど顔を入れるところだったようで、墨を使って、顔の輪郭を描いていました。これに沿って、槌とノミを使って少しずつ、彫っていきます。

一打ちで顔が変わるため、この過程が一番注意が必要とのことです。最も表情が出るのが目と口だそうで、気に入らないと作り直すほど。土屋さんの職人魂を感じます。

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一時間ほどでずいぶん、目のほりと鼻が浮き出てきました。一打ち一打ち、芥子粒ほどの石を削って、形を作っていくのは気が遠くなりそうです。

お地蔵さん作りの様子ばかりを写真に撮ったため、表情は真剣そのもの。職人気質のぶっきらぼうのような印象を与えてしまうかもしれませんが、土屋さんは気さくで冗談をよく言う、話しやすいお人柄です。

作品は販売していますので、気になる方は土屋さんにご相談ください。

夕闇の花菖蒲園 

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6月10日 写真とブログ担当の永田です。

きょうは夕方の5時過ぎから地元テレビ局の中継があった関係で、6時過ぎまで園内にいました。

普段は早めに切り上げて、その日に撮った写真をブログにアップしているのですが、きょうはそんなことで、夕方6時過ぎの園を撮りました。

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花菖蒲は今が最盛期。シーズンのなかでもっとも美しい時です。

日中は大勢のお客様でにぎわいますが、この時間は誰もいません。 そして、実は花菖蒲がもっとも美しいのは、この夕闇の時間なのです。

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きょうは一日厚い曇り空で、湿度も高く、でもそれほど暑くはありませんでした。開花の最盛期と、曇りの天候が重なって、たぶん今日がこのシーズンのうちで、一番美しい日だったと思います。

これは、ほんとうに一瞬の夢のような光景ですので、画像を大きく載せました。

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加茂荘の長屋門前も美しく咲きそろいました。

明日は午前中雨のようですが、昼には上がりそうです。日曜日も梅雨らしい天気のようですが、激しい雨ではなさそうで、晴れて暑くなるよりずっと良いです。

この光景は、来週の半ば過ぎころまで続き、その頃から日々少しづつ花が少なくなってきます。

日本の梅雨の気候の中で、一瞬の夢のように咲き誇る花。江戸時代からずっと受け継がれてきた日本の花は、時代が変わっても、やっぱり美しいです。

メールマガジンを、はじめてみたいと思います。 

6月10日 写真、ブログ担当の永田です。

突然ですが、今後、加茂花菖蒲園のメールマガジンを発行してゆきたいと思います。

内容は、当園のアジサイや花菖蒲の新発売品種のご案内。園内の近況、ちょっとした出来事などを、写真付きでご紹介してゆきたいと思います。頻繁には発行できないと思いますが、それでも月に一回ほどのペースで行ってゆきたいと考えております。

また、最初はメルマガ専用のサイトを使わずに、ローテクで行ってみて、管理が大変になるようでしたら、メルマガサイトに移行してゆきたいと考えています。

一回目の発行は、7月はじめを予定しています。

購読を希望される場合は、下記メールアドレスから、ご送信ください。

kamoso.mailmaga@gmail.com

よろしくお願い申し上げます。

6月9日 園内景 開花状況 

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6月9日 写真とブログ担当の永田です。きょう、花菖蒲園はいよいよピークに差し掛かってきました。

写真は加茂荘の長屋門前の花菖蒲田です。ここから見える景色は地植えの圃場です。現在、およそ7割程度の品種が開花しています。中にはもう咲き終わってしまった極早咲きの品種や、まだこれからの晩咲きの品種もあり、全園が一気に咲いてしまうわけではありません。

でも、遠目に、満開に見えるのです。 なので、この姿で最盛期です。

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きょうは平日でしたが、大勢のお客様でにぎわいました。きょうご来園された方は、素晴らしい光景を見ることができたと思います。

ちょっと暑い一日でしたが、今日、そして明日ご来園のお客様は、年に一度の美しい園が眺められると思います。

明日は曇りなので、明日のほうが更にいいかな。

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園内の古寺をバックに。

この古寺のなかでは、おじぞうさん展と、地元の志戸呂(しとろ)焼の展示即売が行われています。

ここのお店もとても面白いんです。 またご紹介しなくては・・・・

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私自身がいちばん気に入っているブルーの大水青(おおみずあお)も開花してきました。この花はとても深い水色で、花の直径も20cm近い大きな花を咲かせます。

まだ園内に数少ないですが、今後もっと増やしたい品種です。

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ひとつ前のブログでご紹介した新しいピンクの品種も多く咲きだして、今いちばんの見ごろとなっています。

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加茂荘の長屋門前の花菖蒲田。ここの花は、中咲きからやや遅咲きの品種が多いので、最盛期はもうちょっと後になりそうです。

この週末はあいにくの雨の予報です。花菖蒲は梅雨時の花なので、雨の中に咲く花も美しいのですが、雨が降るとやっぱりお客様は減ってしまいます。

でも、雨の日でも広い休憩所や大きな温室もあるので、濡れずにじゅうぶん楽しめますので、ぜひご来園くださいね。

それと、今年は昨年よりも現時点で3日前後遅くなっていますので、来週末の19日頃でも楽しめそうです。露地植えのアジサイは咲きはじまたばかりですので、まだまだこれからも楽しめます。


先日、セミナーのためにご来園されたコンサルタントの藤村正宏氏のブログでも、ご紹介していただきました。どうも有り難うございます。

「花菖蒲」「あやめ」「カキツバタ」どうちがう?



趣味の園芸に当園のアジサイが紹介されました。 

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6月9日 写真とブログ担当の永田です。

当園で育成されたアジサイのことが、この6月号の趣味の園芸に載りました。

表紙も当園が育成した手鞠歌(てまりうた)です。

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本文では、「最新育種事情」として、当園でアジサイの育種を行っている一江が、当園でのアジサイの特徴や育種の方向を述べ、4ページにわたって当園のアジサイが紹介されています。

興味のある方は、書店にてお求めください。

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こちらが表紙と同じ手鞠歌

アジサイは土で花色が変りますね。この品種は、そもそも淡い色の花なので、酸性で青く咲いても、アルカリ性で赤くさいても、どちらも淡い上品な色に咲きます。