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6月7日 園内景開花状況 

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6月8日 ブログ・写真担当の西村です。今日は7日の園内の様子をご紹介いたします。園を見渡してみると、ようやく花菖蒲の絨毯が広がってきた感じです。

7日は、昼ごろ一時雨が降りましたが、大体曇りの天気でした。この日は梅雨の晴れ間で日光が強かったここ数日と比べると、写真を撮るには良い天候条件でした。

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南側から北側に向かって菖蒲田を撮影しました。きょうのような曇った日は、南側から北側を見た景色も、きれいに撮ることができます。

あまり晴れた日だと、順光になって、花の色が飛んでしまって、色あせて写ってしまうんです。

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今年は春先の低温が効いたのか、例年と比べると3~4日ほど開花が遅く、まだまだ蕾の品種も多く見られます。この分ですと、地植えの部分は今月20日すぎ頃まで見ごろが続くのではと思います。

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当園で最も画になる長屋門前の菖蒲田。咲き始めで、これから見ごろを迎えます。

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園の西側の休憩所で絵が描いている方が数名いらっしゃいました。綺麗な絵だなと見ていると「屋根があるので、雨にぬれなくていいですね」とお褒めいただきました。

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入れ替えのできる鉢物の部分です。浅池に八橋が掛かっていて、花菖蒲やメダカなどが近くから見えます。こちらは鉢ですので、開園期間いっぱいまで十分見ることができます。

満開近しというところで、ピークというか、花数の多さの折り返しまで、あと3~4日ほどかかりそうです。

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アジサイ ダンスパーティー 

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6月7日 写真とブログを担当している永田です。きょう一本目は当園のオリジナルアジサイの一番の人気品種、ダンスパーティーをご紹介します。

ダンスパーティーは、最近のアジサイのヒット作として、母の日を中心に全国のフラワーショップで販売されていますが、この品種は当園で1994年頃に作出した品種です。ものすごく新しい品種ではなく、2000年頃にタキイ種苗の通販カタログで、この品種をはじめ当園のオリジナル品種を紹介したのが最初でしたが、それでもブレイクすることはありませんでした。

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そんな時代が数年過ぎ、2008年頃から近くの愛知県渥美半島の花き生産農家が当園のアジサイに着目し、彼らが生産した鉢物によって初めてその良さが知られるようになり、昨年から全国のショップやネットでも販売され、一気にメジャーになりました。

ダンスパーティーは、透明感のあるやや細長い花弁を持ち、アジサイとしては垢ぬけた印象のある非常に美しい品種です。

ですが、どんなふうに栽培しても上の画像のように咲くわけではなく、日照や土壌の酸性アルカリ性の影響を受けて花型花色が変化します。以前にご購入されたお客様も、こんなに綺麗には咲かない。と言われます。 そんな例をご紹介しましょう。

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上の花は、鉢植えで日当たりの良い場所で開花させたもの。赤味が強く、やや硬めに咲いています。花も小型です。日当たりが良すぎると、このようにやや小型に咲くようです。上品さに欠ける感じです。

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この花は日当たり良+酸性の土壌で咲かせたもの、藤色に咲いてきます。一般的な露地植えで普通に栽培すると、たぶんこんな感じに咲くことが多いような気がします。

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これは中性の土壌で日当たりの良い所で咲かせたもの。肥料もあまり効いていない状態です。

あんまり綺麗ではないですよね。

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こうやって見てみると、同じ品種でも栽培条件によって、かなり花型花色が変化することがおわかりいただけるかと思います。

春にフラワーショップで販売されている鉢は、生産者が温室で最高の花が咲くよう条件を整えて栽培したものです。

では一般家庭ではどうやって作ったら・・・という事ですが、たぶん・・ですが、この品種は日当たりが良い所より、やや半日陰くらいの場所で栽培し、肥料を十分に与えて十分に葉や花が伸び広がるように栽培すると、ゆったりと花弁が伸びて大きな花に咲くように思います。またピンクに咲かせたい場合は、春先から少量の消石灰を地際に施し、土壌をアルカリ性にすることもお忘れなく。

当園の売店で、生産者が育てた最良の状態の花見本を見て購入されたお客様も多いので、あんなふうに咲かせるには・・ということで書いてみました。

お手持ちの方は、参考にされてください。


またこの品種は下記サイトで販売を行っておりますので、こちらのサイトもご覧いただければと思います。

加茂花菖蒲園オリジナルアジサイ
加茂セレクション 通販サイト

庄屋料理 

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庄屋料理
6月7日 写真とブログを担当の永田です。きょう一本目は、当園の代表的なお食事、庄屋料理について、ご紹介します。

庄屋料理は、当家加茂荘に昔から伝わる伝統料理で、染飯(そめいい)という、くちなしの実で染めたこの地域独特の黄色いおこわを中心に、昔ながらのにんじん、しいたけ、こんにゃく、がんもどきの煮物、年間をかけて仕込んだきゅうり、にんじん、たくあん漬けなどの漬物、もろみにユズ、ナス、ショウガ、シソの実などの乾燥させたものを混ぜ込んで作った、独特の香りのあるしょうゆの実、近隣の野山で摘んだ山菜、自家製の味噌で作った味噌汁、きんぴらなど、年間をかけて仕込んだ素材を使って、心を込めて手作りしたものです。

昔から全く変らないこの料理。私が25年前に当園に勤めはじめた時から、その内容も味も、そしてお値段もまったく同じままです。価格も高いですよね。一食2,500円なんて、コンビに弁当なら5つも買えます。

でも、この料理には、それなりの手間が掛かっているんです。

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庄屋料理は、この加茂荘の土間で、江戸時代から作られてきた当家の伝統料理です。

この料理は、もともとは「早苗振」(さなぶり 早苗の振舞い=田植え時にふるまった食事の意)といって、田植え後の慰労の場で食べられていた料理でした。昔は田植えは村全体で行われる共同作業だったので、早く田植えが済んだ家が遅い家の田植えを手伝い、最後になった家が手伝ってくれた人たちに料理をふるまうのが慣わしでした。しかし加茂家のような庄屋は田植えを行わないので、小作人たちに田植えが終わると毎年「早苗振」を振舞っていたのです。庄屋料理は、このようにして代々加茂家が作り続けてきた伝統の早苗振の料理を、昔のままの製法を守り、年間をかけて材料を仕込み作ったものです。

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例えば、毎年年末になると行う染飯用のくちなしの実。今では中国産の安価な品を大量に購入することができますが、それだと今ひとつおこわがいい黄色に仕上がらないと言います。それで、くちなしの実も近隣で集めています。

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漬物も数種類入っていますが、たくあんなどは年末頃に近隣の三方原まで大根を引き取りに行って、一日かけて花菖蒲園内で干して乾燥させます。年末頃に大根を漬け込み、この時期にお出ししています。

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写真のしょうゆの実も、当園の代表的な名物のひとつ。もろみを寝かし、たまり醤油を採った残りに、ユズ、ショウガ、シソの実、ナスの干したものを混ぜて漬け込んだものです。当家菩提寺の最福寺のものは、特に「最福寺納豆」と呼ばれています。独特の強い香りに好き嫌いが分かれますが、染め飯やちまきをしょうゆの実でいただくと、たいへん風味良く、まさに加茂荘の味がします。

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このしょうゆの実の中に入っているユズとかナス、ショウガの乾燥したものも、当園でそれぞれの収穫時期に作っています。真夏の暑い季節のナス干しは、毎年の加茂荘の夏の風物詩です。

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そして味噌汁用の味噌も自家製。毎年秋に仕込んで3年かけて熟成させたものです。この味噌は味が独特で、なんて言うか、やっぱり市販の製品とは違うこの家の味噌の味がします。

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こうして年間をかけて仕込んだ食材と、これまた昔ながらのレシピに沿って煮込んだ煮物とで、庄屋料理は作られています。

食品添加物や、保存料の一切入っていない、全くの手作りです。庄屋料理は、ほんものに拘った当園の自慢の料理です。お値段は高いですが、ぜひ味わっていただきたい当園の一つの見どころです。


なお、この庄屋料理をお弁当スタイルにまとめた、庄屋弁当も売店にて販売しております。

庄屋料理、庄屋弁当とも、10名様以上要予約ですが、個人の方でしたら予約は必要ありません。