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 2011年09月 

加茂荘 「工芸四人展」 

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9月30日 写真とブログを担当している永田です。

明日10月日から12月25日まで、加茂荘庄屋屋敷内にて、秋の企画展示「工芸四人展」を行うことになりましたので、今回はこのお話をいたします。

当園は花菖蒲園で有名なので、これまで花菖蒲のシーズン以外の営業は行っていませんでしたが、来年の夏頃までに、新東名高速道路も開通し、当園から約5分ほどの位置に森掛川のインターチェンジもできるため、これを機に加茂荘の通年営業を目指して、この夏以来模索しながら取り組んでいますが、その一環として、暑さが収まる10月から冬の12月末まで、秋の企画展として、加茂荘内での展示や秋の温室開園を行うことになりました。

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志戸呂焼展示
まず一つ目は、志戸呂焼(しとろやき)の展示販売です。志戸呂焼とは、掛川市近隣の島田市金谷町に江戸時代以前から伝わる陶芸で、約400年の歴史を持っています。渋い色彩の焼き物ですが、そのなかに奥深い魅力を持ち、侘び茶が似合う陶器です。

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展示を行ってくださるのは、6月の花菖蒲園のシーズンにも園内の古寺にて展示を行った金谷町に窯を持つ細井陶游(ほそいとうゆう)氏。氏は志戸呂焼の茶陶としての奥深さに魅せられ、以前は埼玉にて窯を開いておられましたが、約10年ほど前に今の金谷町に越してこられました。

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侘びた趣の志戸呂焼が、加茂荘の重厚感のある屋敷で一段と映えます。

この志戸呂焼の展示は10月はじめからの開催です。

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お地蔵さん展示
加茂荘の長屋門から中に入って本宅までの中庭では、土屋誠一氏によるお地蔵さん展示が行われます。

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土屋さんは地元大井川の石を使いサンドブラストや手彫りによる様々な作品を制作されています。6月のシーズンには園内の古寺で細井さんと「二人展」と称して自ら彫ったお地蔵さんを展示されており、それらの作品を加茂荘の中庭で展示するほか、屋敷内では石を彫って作った小型の作品の数々が展示販売されています。

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草木染め製品の展示
裾野市在住の福島信子氏による草木染め作品の展示も屋敷内で計画しています。当園の花菖蒲や富士花鳥園のベゴニアを使った花びら染めや、花菖蒲の葉などによる葉染めの作品など、当園のや姉妹園の植物を使った染色作品を展示します。

この展示は10月4日より行われます。

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加茂荘 里山の蝶の展示
当園は平野部と山間部との境界にあり、蝶の種類が豊富です。その蝶を年間を通して採集して標本を制作しました。当園の蝶と、近隣の市町や中部山岳方面で採集してきた蝶およそ60種類が展示されています。

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平地の里山の蝶なので、よく見るアゲハチョウとかモンシロチョウなど一般的な蝶の仲間が多いですが、当園の周辺の豊かな自然を表現できたという点では良かったと思っています。

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台風によって、沖縄方面から浜松までやってきた蝶や、姉妹園の富士花鳥園で採集してきた蝶もいます。

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こちらは標本箱に入れる前の状態を写したもの。加茂荘周辺のキチョウやアカタテハ。中部山岳地方の蝶が並んでいます。


これらの展示は、一見ジャンル的にも異なったものですが、身近にある自然を利用して、その良さを生かしたという点では同じもので、江戸時代から周囲の自然とともに存在した庄屋の屋敷に、とてもよく合っていると思いました。

フェイスブックでも写真を掲載しています。
加茂荘 「工芸四人展」

この展示は、今年12月末まで行われます。

これから10月22日より温室のほうも秋の開園ということで開き、11月には当園で長年育成してきたダイヤモンドリリー(ネリネ)、そして12月には大株仕立てのポインセチアの展示があります。

6月の花菖蒲のシーズンとはまた違った、秋ならではの加茂荘を楽しんでいただけるかと思います。