花菖蒲の写真撮影について 

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6月になると毎年大勢のカメラマンの方がご来園されます。


5月25日 きょうは花菖蒲の写真を撮る場合のコンディションについて、お話いたします。

昨今では携帯から一眼レフまで、ご来園されるお客様のかなりの方が、何らかの撮影できるアイテムを持ってご来園されます。写真グループの撮影会も多く、年輩の方がしっかりとした一眼レフのカメラを持ってご来園される光景もこれからよく見られますが、その被写体である花菖蒲のことを知って撮影に来られると、より美しい花、園を撮ることが出来ますので、そのことについて書いてみます。

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強い雨に打たれた花


●ポイントその1 花菖蒲は強い風雨に弱い
花菖蒲は雨の似合う花ではありますが、花弁が柔らかで風雨に弱いため、強い雨風にあたると簡単に花弁が痛んでしまいます。梅雨の小雨程度なら良いのですが、本降りの強い雨が降ると花が痛んでしまい、良い写真が撮れません。

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梅雨の小雨なら、かえってしっとり美しく撮れます。

●ポイントその2 直射日光にも弱い
同様に直射日光にも弱く、強い日差が当たると花弁の水分が奪われ、花弁にハリがなくなり花形がだれて来るので、こうなったらやっぱり撮れません。また、強い雨の後で強い風が吹き、晴天になったような場合は、花菖蒲園は見る影もなくなります。

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雨の後に強光にさらされた花


●ポイントその3 強く傷むと花の回復に2日かかる。
強い風雨や直射日光によっていったん痛んだ花は、回復することなく萎んでしまいます。その後次の日にあたらしい花が咲き、その花が伸び広がり、また次の日に花が咲き、それでやっと花菖蒲園の景観はもとの状態に戻ります。強い風雨や強光によって大きくダメージを受けてしまうと、回復までに2日かかりますので、当日の天候もさることながら、その前の日の天候等も重要になってくるというわけです。

●ポイントその4 早朝に撮影したいところですが・・
園の風景を撮影される方は、人気のない早朝にご来園され撮りたいと希望される方も多いです。ですが、ここでも問題があります。
花菖蒲の花は3日しか持たず、朝にはその前の日の午後に萎みはじめた花の萎みがたくさん枝先に付いています。写真を撮ると、この萎みが画面に入ってしまい、後で見て写真にならないことに気づくのですが、さらに朝方はその日に新たに咲き始める花がまだ完全に開いていないので、萎んだ花はあるし、今日咲きの花はまだ開ききっていないということで、風景として見ても今ひとつ冴えない色彩にしか撮れません。朝は、花菖蒲の花数がいちばん少ない時間なのです。

これが、朝からの萎み摘みが大方になり、その日新たに開花する花が咲き広がって来るのが午前10時頃。そして正午近くになるまでの約2時間が、花菖蒲園が一日のうちでいちばん美しい時間なのです。そして正午を過ぎると風が出やすく、特に午後2時を過ぎると、いくら曇の日でもなんとなく花に勢いがなくなってきます。


●結論
このようなことから、花菖蒲の写真を撮るには、曇りの日が2日続いた日の午前10時から正午頃がベストということになります。

そんな都合の良い天候など、なかなか無い!と思われるかも知れませんが、梅雨時の前半は、どんより曇るだけの、撮影にまことにおあつらえ向きの天候が続きます。やはり花菖蒲は梅雨のはじめの曇った空の下でこそ美しく咲ける花です。

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2007年6月4日撮影

その曇った空から、一瞬光が降り注ぐくらいの時に撮ると、光の関係で園が鮮やかに花も勢い良く撮れます。梅雨の前半は、割とこんなチャンスに恵まれます。


撮影にお越しの際は、こんなことも考慮していただければ幸いです。

なお、当園は、三脚持込OKです。良い写真をたくさん撮っていただければ、私達も一年間栽培した甲斐がありますので、どうかよろしくお願い申し上げます。


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