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6月16日は、今年の旧暦の端午の節句です。 

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端午の節句に軒に菖蒲を葺いた加茂荘長屋門


ほんとうの端午の節句は梅雨の頃
今年は6月16日が旧暦の端午の節句です。当園ではこの日を祝って、加茂荘の長屋門などに菖蒲を葺き、庄屋屋敷内にて「菖蒲酒」の無料接待を行います。

端午の節句は、日本では新暦で5月5日の子どもの日となっていますが、本来は旧暦の5月5日、つまり新暦の6月頃の行事でした。

端午の節句は古い時代に中国で起こった風習で、暑さと湿度が急に高くなるこの季節は、様々な疾病、疫病が増加する頃。この節句はそんな5月の邪気を追い払い疫病を退ける祭りとして、今日でも中国では粽を食べ盛大に祝われています。

日本では奈良時代以前にこの風習が中国より伝えられ、魔を切り裂く鋭い剣のような葉と、香気を持った霊草 菖蒲(ショウブ サトイモ科)によって端午の邪気を払ったのが端午の節句でした。

その後の武家の時代に、菖蒲=尚武の語呂合わせから武運長久を願う武家の祭りへ、そして江戸時代に武家をはじめとする男児の出世を願ったことから男の子の祭りという印象が強くなり、昭和の戦後間もない1948年に端午の節句ではなく、「子どもの日」として制定されました。


花菖蒲は端午の節句の祭の花
このような日本の端午の節句の歴史のなかで、古来菖蒲の節句であった端午の祭りの花として、江戸時代に発達してきたのが花の咲く菖蒲(あやめ)である花菖蒲です。

ですからこの端午の節句の風習がなければ、花菖蒲は生まれて来なかったかも知れないほど、端午の節句と花菖蒲とは密接な関係を持っています。しかし、明治時代に新暦が導入されたことで約1ヶ月端午の節句が早くなり、花菖蒲は端午の節句に咲かなくなり、今では「ゴールデンウィーク」という大型連休に名を変え、古来からの文化史を消してしまう方向に流れてしまいました。

今日では「花菖蒲」という漢字が、かつての日本の花の文化を伝えています。「花菖蒲」という漢字には、端午の風習とその中で生まれたこの花の歴史そのものが詰まっています。

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菖蒲酒(あやめざけ)をお出しいたします
当園ではこういった歴史を踏まえ、先人に感謝し、伝統を尊重するため、端午の節句に菖蒲を葺き、ご来園されるお客様に端午の節句の厄除けのお酒「菖蒲酒」をふるまい、端午の節句を祝っています。

6月16日は、加茂荘の庄屋屋敷内にて、菖蒲酒の無料接待を行います。菖蒲酒とは、日本酒に菖蒲の根を浸した厄除けのお酒。清々しい菖蒲の香気がとても爽やかなお酒です。ご来園の折は、ぜひご賞味ください。

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