6月21日 園内景 

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6月21日 開園最後の一週間となり、花菖蒲も終盤になっていますが、鉢物圃場部分はご覧のような満開の状態が続いています。

これは、咲き終わった鉢を池から出し、蕾の鉢を順次池に入れているから、ということ、花菖蒲は鉢で栽培すると露地植えより開花が約10日前後ほど遅くなるので、この性質を利用して、遅くまで花を咲かせていることができるというわけです。

露地植えの部分は咲き終わりに近いですが、鉢物の部分は今月27日の閉園まで保ちます。

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加茂荘の蔵と花菖蒲。こうして写真を撮るにはまだ十分撮れる花の状態です。

このあたりが当園の良さで、鉢物を入れ替えることによって、開花期間の短い花菖蒲を一ヶ月強の開園期間中ずっと咲かせ続けています。

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鉢物圃場では、めずらしい花も咲きだしています。写真は伊勢花菖蒲の古花の御代の春(みよのはる)。明治37年(1904)以前から、三重県松阪地方の、ごく少人数の人々の間で栽培されていた品種とされています。

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江戸花菖蒲の菖翁花の一つで竜田川(たつたがわ)という品種。江戸時代後期に花菖蒲の品種改良を行った旗本松平定朝、通称菖翁という人物の作花で、花菖蒲の発達に多大な功績を残したため、彼の作花は今日でも菖翁花(しょうおうか)として大切に保存されています。

江戸時代の品種が今日に残っていて、その作者もわかっている。こういうところが、花菖蒲のすごいところです。

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こちらは青森県六ヶ所村で発見された、ややくすんだピンクの花菖蒲で陸奥の薄紅(むつのうすべに)という品種。花菖蒲の原種であるノハナショウブは、今日でも日本各地に自生しており、そのなかの色変わりが発見され、命名された品種も幾つか見られます。原種の仲間は、すっきりとした花形が美しいです。

このように独自に新花を育成しながら、花菖蒲の原点である歴史的な古花や、原種も保存しています。

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きょうは午前中の一時期に強い雨が降りましたが、午後は曇り空が続き、蒸し暑くはありましたが気温はさほどでもなく、花菖蒲も傷んでおらず美しく観賞することができました。


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