咲き出した早咲き系の花菖蒲 

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5月30日 写真とブログ担当の永田です。

昨日は午後から台風の影響で、風雨が強まりました。強い雨に打たれるとどうしても花は痛んでしまいますが、そんな荒れた天候のなかで、極早咲きに続く、早咲き系の品種も咲き始め、いよいよ本格的な花菖蒲の見ごろが近づいてきました。

花菖蒲は、5月中下旬から咲く極早咲き系から、6月中旬頃から咲き始める晩咲き系の品種まで、品種によって少しづつ開花する時期が異なっており、それらを組み合わせることで、比較的長期間、花を楽しむことができます。

今、園内では極早咲きの品種が開花ピークからやや終盤に差し掛かり始めるとともに、早咲き系の品種が咲き始めてきました。

上の写真のピンクは、極早咲きから早咲きのちょうど中間に咲く桃 霞(ももがすみ)明るいピンクの花が雨のなかで咲いていました。

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ピンクの桃 霞に、中央の紫色は初 紫(はつむらさき)。戦後間もない頃に作出された早咲き系の品種です。

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桃 霞と、とても濃いピンクの紅 桜(べにざくら)という品種との交配によって育成された、紅 霞(べにがすみ)という品種。早咲きですが、花は立派な肥後系の重厚でひだの多い花弁を持っています。また、花色も桃霞に比べて一段と濃く、派手な花です。この品種も当園で育成したものです。

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昨日もご紹介した水色一号(仮称)。こういった早咲きの花菖蒲は、気温がまだ低いなかで咲くためか、花弁の質が硬めにできており、少々の雨では花弁が傷まない性質を持っています。

これが、開花最盛期頃の6月中旬にひどく降られると、一変に花が痛んでしまいます。

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淡くわずかにくすんだ不思議な藤味のピンクの花を咲かせ、その花色から薄暮(はくぼ)と名付けた品種。ここ数年で増殖した新しい花です。園内では、従来の昭和の時代から伝わった品種に代わって、ここ10年の間に育成された多くの新しい品種が増殖し植栽されるようになりました。

旧い品種が劣っているとか、そんなわけではなく、昭和の戦後の時代は、現代よりもずっと一生懸命に花菖蒲の改良に取り組んでいた時代でしたので、往年の優良花も多いのですが、やっぱり新しい品種のほうが新鮮に見えるし、何より自分が見ていて楽しいので、そんな考えで、昭和時代から比べると、当園に植栽される品種は全くといって良いほど変わってしまいました。

でも、カラフルで鮮やかで綺麗な花菖蒲園になってきたと思っています。

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昨日は本降りの雨が続きましたが、それでも午前中は、ホトトギスの鳴き声も聞こえました。

さまざまな動植物が住む豊な自然のなかで、花菖蒲も育って、もうすぐ最盛期を迎えます。上の写真を大きくすると、たくさんの蕾が上がってきているのがわかります。

今年は、大震災に原発の事故と、未曾有の災害に見舞われました。私たち静岡県に住む者にとっては、人ごととは微塵にも思えません。大変な国難のなか、こうして今年も満開の花菖蒲をお伝えすることができることを、幸せだと思わなくてはと思います。

6月に入る今週の中ごろには、見ごろを迎えそうな感じです。新聞各社、テレビ局に取材依頼しようと思います。

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