殖えてきた青い花 

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原里(はらさと)

6月8日 写真とブログ担当の永田です。

このお話は、今年の花菖蒲の成果について です。

10年くらい前、東京の堀切菖蒲園へ行ったとき、園内に亀の井とか、滋賀の浦波とか、美しい青紫色の品種が多く植えられていて、それらのブルーの品種のおかげで園がとても美しく見えました。こんな綺麗なブルーの花を多く園に取り入れたら、もっと園が綺麗になるんじゃないか・・と思い、その時から青色や紫色の花で庭園に向く草丈の高い病気に強い品種を作りはじめました。

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夜の波(よるのなみ)

そして、その成果が、ようやく昨年あたりから見え始め、今年はさらに藤紫や青色の品種が園に多く見られるようになってきました。花菖蒲はタネから栽培して一つの品種がある程度、500株とかに増殖するまで、およそ10年くらい掛かるのです。

こうして出来上がった品種は、色の美しさと、丈夫さと繁殖の良さ、で選んでいますので、花型はイマイチですが、これらの品種のおかげで、今年は園がとても美しくなってきました。

10年前、こんな園にしたいと思っていたことが、ようやく実現してきたなあ・・・と、いま思っています。

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八重紫雲(やえしうん)

当時から堀切菖蒲園に藤紫色の品種があったわけで、もちろん当園にも清少納言とか、宝玉とか、往年の藤色品種があったのですが、10数年前より全国の花菖蒲園に広がった深刻な立ち枯れ病によって、そうしたブルー系の品種の多くが消滅してしまったのです。

それで、病害に強くかつ美しいブルーの品種を作ろうと、取り組んできました。

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青水晶

花菖蒲の深刻な立ち枯れ病は、3年前に千葉大学の研究によって花菖蒲疫病と名付けられ、市販のリドミル粒剤という薬剤を春先に散布することで、当園はこの病害から開放され、今は全く病害は出なくなりました。

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そして今年、病害の出なくなった花菖蒲園で、藤紫系の品種と、そしてこれも改良してきた新しい濃いピンク系の品種が多くなってきました。

上の写真は7日の日中、雨が降る直前で空が暗くなったとき、ふと見たら、藤紫と濃いピンクが浮き上がって、今までの花菖蒲園とちょっと違ってきたことを思いました。

今までの旧来の品種から、園に植栽する品種を、青や濃いピンク、黄色など花色の鮮やかな品種に変えてゆくことで、新しい景観を作り出すことができそうだな・・と。

今年の開花後は、そんなことを考えながら、来年に向けよりいっそう美しい園を造ってゆきたいと思っています。

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