志戸呂焼の展示 

s110615001.jpg

6月15日 写真とブログ担当の永田です。きょうは園内の古寺で行われている、志戸呂焼(しとろやき)の展示をご紹介いたします。

志戸呂焼とは、掛川市近隣の島田市金谷町に江戸時代以前から伝わる陶芸で、約400年の歴史を持っています。渋い色彩ですが、そのなかに奥深い魅力を持ち、侘び茶が似合う陶器です。

当園で展示を行っておられるのは、金谷町に窯を持つ細井陶游(ほそいとうゆう)氏。氏は志戸呂焼の茶陶としての奥深さに魅せられ、以前は埼玉にて窯を開いておられましたが、約10年ほど前に今の金谷町に越してこられました。

ふくろうおじさんこと土屋誠一庵さんと古寺で行う「2人展」も、今年で3回目になりました。

1O6R9180.jpg

古寺の侘びた室内と、絶妙にマッチした茶陶の数々。普段は古びたがらんどうの古寺ですが、この焼き物にはほんとうに良く合っています。

作品は茶椀、茶入、建水、水指し、菓子器、花入等の茶陶およそ80点ほどが展示されており、それぞれ名称と価格が添えられ、ご購入できるようになっています。

1O6R9190.jpg

今年のお気に入りはどの器ですか? と、マスコミの取材のような表面的な質問に見せてくれたのが、この茶碗。飴釉が窯のなかで還元することによって、この微妙な色彩が生まれるそうです。

やや重たいことが多い志戸呂焼にしては、軽くて使い勝手も良い感じでした。4万円とのことですが、すでに売約済みでした。

s090524007.jpg

3年前に私が購入させていただいた茶碗の見込み。この何とも表現のできない微妙で複雑な景色は、登窯の中で火の当たり方や灰の被り方によって変化するそうです。光の当たり具合で鉄分が微妙に反射する、この渋い美しさには驚きました。細井氏の作品の全てがこういう感じというわけではないのですが、素人目に惹かれて購入させていいただいたものです。

s110615002.jpg

毎年拝見させていただいている、紅志戸呂の栗形花入。この深みのある渋い赤はなかなか出ないそうで、非売品です。

s110615004.jpg

細井陶游氏。落ち着いた気さくな方で、器について詳しい知識を持ち、丁寧に説明してくださいます。

堂内は心地良い初夏の風が吹きぬけ、外とは別世界のような落ち着いた趣を醸し出しています。ご来園の際には、ぜひお立ち寄りください。

s09052400710.jpg

なお、細井氏の窯元へも、折がありましたらぜひ来ていただきたいとのことですので、よろしくお願い申し上げます。

志戸呂焼 質侶窯 細井陶游
〒428-0019 静岡県島田市志戸呂1069-4 電話:0547-46-2133


コメント

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://kamohanashobuen.blog61.fc2.com/tb.php/264-85c6d1b9