旧暦の端午の節句 

きょう6月8日は、今年の旧暦の5月5日 端午の節句に当たりますので、加茂荘の長屋門と庄屋屋敷入り口の両脇に菖蒲を飾りました。

一般には「菖蒲葺き」といって、端午の節句に軒に菖蒲を葺き(乗せる)ます。ですが、軒に葺くことの意味は、菖蒲を用いて邪気が家の中に入らないようにするためで、それならば、ちょうどお正月の門松のように門の両側に着けても意味は同じなので、新暦の5月5日同様、このように飾りました。
ここで使用する「菖蒲」は、花菖蒲ではなく、サトイモ科のショウブで、姿は花菖蒲の葉とよく似ていますが、全く別の植物です。

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端午の節句などの五節句の風習は、奈良時代頃に中国から伝えられました。古来中国では陰陽道から奇数の日が重なる日を陽の力が強まる日とされ、厄を払い無病息災を祈る風習がありました。

五月五日は、昔は旧暦でしたので今の6月にあたります。旧暦は月の満ち欠けに因りますので、毎年新暦とは日にちが異なり、今年は今日が5月5日でした。
この時期は急に暑さが増し、体調も不安定になる季節の変わり目です。この時期にサトイモ科の菖蒲(ショウブ)によって、端午の邪気を払うのが端午の節句のもともとの風習でした。

菖蒲は、早春に草のなかでもいちばん早く芽を出すことや、全草に清々しい香りがあること、魔を切り裂く鋭い剣先のような葉姿から、魔を退ける力を持つ霊草と考えられました。この菖蒲を家の入り口にヨモギとともに付けることで、端午の厄を払ったわけです。ヨモギも菖蒲と同様、全草に芳香があることから、菖蒲とセットで使われることが多いです。

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花菖蒲という植物の改良発達の土台には、この古来から伝わる菖蒲の厄除けの文化があったためで、当園ではこのことを重要にとらえ、菖蒲を用いて端午の節句を祝っています。


長屋門のかどに菖蒲とヨモギを添えるだけですが、当園が、古来からの伝統を大事にしていることの一つの現れです。


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