伸びてきた新芽 

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3月18日 写真とブログ担当の永田です。

一日雨が降り続いた翌日、花菖蒲の圃場へ行くと、今年の新芽が元気よく伸び始めてきましたので、写真を撮りました。

花菖蒲の新芽は、例年3月上旬頃から見えはじめます。寒さが続いた今年は、芽出しがやや遅れていましたが、揃って出てきてくれて、一安心しました。

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江戸時代末期の花菖蒲の書籍に、「萌芽の形状によりて鑑定し」という言葉がありますが、長年花菖蒲を見ていますと、この春の芽出しの状態で、その年の花の出来具合がほぼ想像がつきます。

ですから、画としては見栄えがしないのですが、この芽出しの状態がどうなるかが、毎年とても心配なのです。でも、今年もなんとか無事に元気よく出てきてくれたので、一安心しました。

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葉色にはこのように黄色っぽいものもあります。これは病気ではなく、こういう種類。花菖蒲とユーラシア大陸原産のキショウブとの交配で生まれた黄色の花菖蒲。この仲間は、黄色の葉の品種がいくつもあります。

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同じく花菖蒲とキショウブとの交配によって改良されたアイシャドウアイリスの仲間。このグループは花の咲く時期は緑色の葉になりますが、芽出しの色は黄色がかっています。 

ほか、早咲きの品種は芽出しも早く、晩咲きの花は芽出しも遅めとか、原種や長井古種など野生種に近い系統は細い芽が出たり、同じ花菖蒲でも種類によって芽出しの状態も微妙に異なります。

1O6R1877のコピー

写真手前の細い線は、イノシシ除けの電柵です。

花菖蒲の栽培はとても管理が難しく、長年同じ場所で作り続けることによって出来が悪くなる連作障害や、植え付けて数年経つと大株になって株の力が衰えてしまうので、花が咲き終わった暑い夏場に株分けや植え替えを行わなければならず、広い面積なので大変な重労働です。

昨年の猛暑のなか、そんな大変な作業を行ってくれたスタッフの力のおかげで、今年もまた元気な新芽を見ることができたと思うと、ほんとうに頭が下がる思いです。

この春の芽出しから開花期までは、花菖蒲は茎葉が柔らかいので病害虫に罹りやすく、開花まで肥料を与えて株を充実させながら病害虫にも対処してゆかなければならないので、今後も開花まで気が抜けませんが、まずは芽が出てきてくれて一安心。今年も良い花が咲いてくれることを願っています。


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