志戸呂焼 

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5月24日 きょうは加茂荘の古寺内で、来月6月21日まで行われている、志戸呂焼の展示をご紹介いたします。

志戸呂焼とは、掛川市近隣の島田市金谷町に江戸時代以前から伝わる陶芸で、約400年の歴史を持っています。

金谷町には志戸呂焼の窯元がいくつもありますが、今回当園にて展示を行っておられる細井陶游(ほそいとうゆう)氏は、志戸呂焼の茶陶としての奥深さに魅せられ、以前は埼玉にて窯を開いておられましたが、約7年ほど前に今の金谷町に越してこられました。

細井氏のご夫人が、当園に勤められたご縁で、今年から加茂花菖蒲園の古寺内にて、昨年も行ったふくろうおじさんこと土屋誠一庵さんと、「2人展」と称して展示を行っています。

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古寺の侘びた室内と、絶妙にマッチした茶陶の数々。焼き物が並べられたとのことで、いつもの古寺に行って驚きました。普段は古びた古寺の内部が、渋い魅力のある志戸呂焼とても合っていて、侘びた趣が広がっていました。

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作品は茶椀、茶入、建水、水指し、菓子器、花入等の茶陶およそ80点ほどが展示されており、それぞれ名称と価格が添えられ、ご購入できるようになっています。

茶陶の類ですので、お土産ものにちょっと・・・という感じでご購入できる品物ではありませんが、指定銀行口座に振り込み後、桐箱に入れお送するという形をとっておりますので、ご来園の当日、持ち合わせがなくても構いません。お値段もお茶を嗜まれる方にはリーズナブルな価格です。

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茶椀の見込み。この何とも表現のできない微妙で複雑な景色は、登窯の中で火の当たり方や灰の被り方によって変化するそうです。光の当たり具合で鉄分が微妙に反射する、この渋い美しさには驚きました。細井氏の作品の全てがこういう感じというわけではないのですが、素人目にいちばん惹かれました。

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この作品は、実物よりやや明るめに写ってしまいましたが、梨釉(なしゆう)と呼ばれ、このような黄色を表現する作品もあり、渋さの中にほんとうに多彩な表現を観察することができ、この地域にもこんなにすばらしい伝統工芸があったのだと改めて感心させられます。

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作品のところどころには、細井氏の奥様が活けた茶花がさりげなく飾られ、ちょうど良いアクセントになっています。

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堂内は心地良い初夏の風が吹きぬけ、外とは別世界のような落ち着いた趣を醸し出しています。ご来園の際には、ぜひお立ち寄りください。

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なお、細井氏の窯元へも、折がありましたらぜひ来ていただきたいとのことですので、よろしくお願い申し上げます。

志戸呂焼 質侶窯 細井陶游
〒428-0019 静岡県島田市志戸呂1069-4 電話:0547-46-2133


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