アジサイの花色 

6月10日 きょうは園内の花売店で販売されているアジサイのお話です。

お客様からよく、「アジサイは色が変わっちゃうからね~」と言われたり、または「この花色を来年も出したい場合にはどうすれば・・・」というご質問を受けます。

こんなとき、日本の土はもともと酸性だから、赤くしたい場合は春先に株もとに石灰や苦土石灰を撒けば赤くなりますよ。と結論だけ簡単に伝えます。


でもこれはけっこう難しいメカニズムでこうなっているようです。酸性の土壌では、土壌中のアルミニウムが水に溶けてアルミニウムイオンとなり、アジサイの根から吸収され、花に含まれるアントシアニン色素と結合すると、花色が青くなります。

日本の土壌や水にはアルミニウムが多く含まれていますが、それが弱酸性の土壌では水に溶けやすく、弱アルカリ性の土壌では水に溶けにくいのです。

ですから、酸性の土壌では青く、アルカリ性の土壌では赤くなってしまうわけです。

日本の土壌は弱酸性であることが多いので、アルカリ性の土壌にするには石灰や苦土石灰を春先に一度、かるく撒くだけで効果があるそうです。

逆に土壌を弱酸性にしたい場合は、土壌にピートモスや鹿沼土などを混ぜます。

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この花は当園作出の「小町」ですが、酸性の土壌では紫色に、アルカリ性では紅色に咲きます。ここまで色幅があると、小町は何色の花ですと言えばよいかわからないほどですが、紫色がややくすんだ感じになるので、やはり小町は石灰を撒いて赤く咲かせたほうが良いことになります。

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こちらも当園作の「舞孔雀」ですが、この花もこんなに変化してしまいます。でも個人的には青く咲いてくれたほうがいい花です。

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こちらは「手まり歌」ですが、この花はもともと淡い色彩なので、変化の幅もこの程度で、濃い青や赤色にはなりません。どちらもきれいですが、やっぱり青く咲いたほうがいいかなと思います。

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さて、こちらは「ダンスパティー」という、当園作出の品種のなかでも人気の高い花です。この写真はもう4年くらい前に、温室で咲いている花を撮り、この花姿がダンスパティーだと私も思い込んでいました。

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ですが、これが今年、屋外で咲いているダンスパーティーです。

だいぶ違いますよね・・・・。 たぶん屋内で咲いたほうは光線が弱かったため白っぽく咲いたのでは・・・と今は思っています。それに屋内咲きは花弁も伸びやかですが、外の直射日光下ではちょっと詰まっています。

どちらが良いか・・・これは好みの問題ですが、ずいぶんと変って咲くものですね。

なお、これらの花苗は、園内の花売店で販売しております。


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